2003年4月8日(火)「しんぶん赤旗」

大激戦――日本共産党のばして「逆立ち」政治ただそう

札幌市で街頭演説4千人こえる聴衆

志位委員長が訴え


 いっせい地方選挙前半戦の投票まで六日と迫った七日夕、日本共産党の志位和夫委員長は、札幌市中央区のパルコ前で街頭演説に立ち、歩道を埋めた四千人をこえる聴衆を前に、日本共産党道議候補十八人、札幌市議候補十二人の全員必勝とともに、若山俊六知事候補(日本共産党推薦)、佐藤ひろかず札幌市長候補(同)の勝利を気迫をこめて訴えました。

 与野党党首クラスが相次いで来道。公明党は“日本共産党落とし”のデマ宣伝に躍起です。街頭演説が始まると、「おっ、志位さんが来てるぞ」と会社員らも次々足を止め、聴衆の輪がぐんぐん広がりました。

 若山知事候補、佐藤市長候補、道議候補を代表して山根たい子、市議候補を代表して小形かおりの各候補がそれぞれ激戦を勝ち抜く決意を表明しました。

 志位委員長は、平和、暮らし、地方政治をめぐる争点を訴え。イラク戦争を支持して平和世論を敵視するばかりでなく、医療費値上げをはじめ四兆円もの国民負担増を押しつける自民、公明などの戦争勢力、生活破壊勢力に「日本共産党の躍進できびしい審判をくだそうではありませんか」と訴えました。

 地方政治の問題では、自民、公明、民主など「オール与党」が自治体にとって一番大事な福祉と暮らしの仕事を投げ捨て、巨大開発に熱中する「逆立ち」政治をおこなっているとのべ、その姿は公共事業に七千億円、福祉関係予算三千億円という北海道の財政に表れていると強調しました。

 「オール与党」は道政と札幌市政に、(1)国いいなり(2)独自施策の切り捨て(3)巨大開発という“三つの病気”を持ちこんでいると指摘。道内市町村で介護保険料・利用料の減免が広がっているのに、国いいなりで道・「オール与党」がその動きに圧力を加えていること、さらに乳幼児医療費、母子家庭医療費助成、重度障害児(者)医療費助成に所得制限をつけ、この結果一万四千人が制度から排除されたことを明らかにし、「若山さんを知事に、佐藤さんを市長に、そして日本共産党の躍進で命と暮らしを守る自治体にしていこう」と訴えました。

 こうした一方で、苫小牧東部開発や無駄な港湾づくりが進められていることを告発した志位氏は、「北海道の公共事業を変える三つの改革」として、(1)七千億円の公共事業費を福祉・暮らし中心に切り替える(2)中身も福祉・環境型、暮らしに役立つものにする(3)農業予算のうち61%が公共事業にあてられているゆがみをただし、農産物の価格保障・所得保障中心に切り替える―ことを提案。「この『三つの改革』ができるのは日本共産党だけです」と強調し、「オール与党」が道議会で質問も答弁も事前にすり合わせているなれ合いぶりをあげました。

 前回二議席から六議席へ躍進した日本共産党道議団が、乳幼児医療無料化の対象年齢引き上げ、談合疑惑の追及など道民の暮らしを守り、道政の改革の先頭にたってきたことを力説。「春をよぶ勝利をかちとらせてください。日本共産党をのばして、福祉の花を開かせようではありませんか」と訴え、大きな拍手がネオン街に響き渡りました。