2003年3月24日(月)「しんぶん赤旗」

無法な戦争ただちにやめよ
平和と暮らしの願い日本共産党へ

志位委員長が訴え

長野駅前2500人


 日本共産党の志位和夫委員長は二十三日、JR長野駅前で街頭演説に立ち、二千五百人の聴衆を前に、米国の無法なイラク攻撃の即時中止を訴えました。
 そして、「この問題は、いっせい地方選挙で政党を選ぶ大争点の一つです。どの党が平和の党で、どの党が戦争推進の党かをみきわめて選んでください」と語りかけ、イラク戦争を支持する小泉首相や自公保の“戦争合理化論”の誤りをきびしく批判しながら、真の平和の党である日本共産党の姿をうきぼりにしました。
 志位氏は、イラク攻撃は、(1)世界の平和秩序を覆す無法な先制攻撃(2)ひらかれていた査察による平和的解決の道を力ずくで断ち切る(3)はかりしれない罪なき人々の犠牲をもたらす戦争と告発。
 この道理なき無法の戦争を、小泉首相らが国連安保理決議六七八、六八七、一四四一で正当化していることに、いずれの決議も法的根拠がないと解き明かし、「アメリカが勝手に“ならずもの国家”とある国を決めつけて戦争ができるとなれば、二十一世紀の世界は無法と恐怖が支配するものとなってしまいます。こんなことを絶対に横行させてはなりません」と訴えました。
 志位氏は、小泉内閣が、「戦争支持」を表明しながら、そのまともな説明が何一つできないこと、「ブッシュ大統領の声明を、翻訳して、おうむ返しにするだけのスピーカー」という、対米屈従のみじめな姿勢をあらわにしていることを、国会論戦の生々しいやりとりを報告しながら明らかにしました。そして、「首相の日本国民に『痛み』をおしつけて恥じない姿勢は、他国の罪なき人々の『痛み』への無感覚――命を奪う戦争支持を表明して恥じない姿勢と根は一つです。自民、公明など戦争勢力にきびしい国民の審判をくだしましょう」と訴えると、大きな拍手がわきおこりました。
 世界に広がる空前の平和運動の歴史的意義を強調するとともに、日本共産党がとりくんできた野党外交は、「二十一世紀の世界の平和に必ず生きて働く」とのべ、「日本共産党こそ、本当の平和の党、自主独立の党、米国との軍事同盟をなくして本当の独立国・日本をめざしている政党です」とのべ、「平和の願いをこぞって日本共産党に」とよびかけました。
 志位氏は、田中知事のもとで民主的改革がすすんでいる長野県政で、日本共産党県議団が果たした役割と実績にふれ、(1)「逆立ち」県政の転換を一貫して主張し、県民とともに県政を動かしてきた党(2)田中知事の積極的施策を支援するとともに、間違いや不十分があれば率直にただす、建設的で責任ある立場を貫く党、という「二つのかけがえのない役割」をはたしてきたことを明らかにし、「この県政をさらに前進させる最大のカギは日本共産党の躍進です」と訴え。
 志位氏が「平和の願い、暮らしの願いを、どうか日本共産党にたくしてください。日本共産党の勝利と躍進に力をお貸しください」とよびかけると、大きな拍手がわきおこりました。
 松本市の加藤恵さん(20)=大学生=は、「『こんな戦争協力を強いる軍事同盟はいらない』という志位さんの訴えに、イラク攻撃反対の運動にとりくんでいる一人として勇気をもらいました」と語っていました。