2003年3月21日(金)「しんぶん赤旗」

東京・新宿 緊急街頭演説に3千人


 二十日に東京・新宿駅西口でおこなった日本共産党街頭演説。歩道を埋めた三千人の聴衆を前に志位和夫委員長は、米紙が「外交の廃虚のなかの戦争」と評したことも紹介し、イラク戦争が米国の外交的失敗と世界的孤立のなかで突入した戦争だと力説しました。
 戦争の支持表明をした国は国連加盟百九十一カ国中三十カ国にすぎず、アラブ諸国ではまったく支持を得られていないこと、隣国の支持もないことをのべ、「こんな孤立の果てに進む戦争のどこに大義があるというのでしょうか」と訴えると、「そうだ」の声援と大きな拍手がおきました。
 そのうえで志位氏は、イラク戦争の無法性について、(1)世界の平和秩序をくつがえす無法な先制攻撃の戦争である(2)査察による平和的解決の道を力ずくで断ち切るものである(3)罪なき人々のはかりしれない犠牲をもたらすーの三つの点から告発しました。
 この野蛮な戦争をただちに支持した小泉首相、自民、公明、保守新の与党を糾弾。なぜ戦争をするか何ひとつ説明できず、アメリカの言い分をおうむ返しにする小泉首相の対米追従ぶりを、党首討論の議論を報告しながら告発。世界の反戦平和の世論を敵視する公明党なども「戦争の党だ」と指摘しました。そして、日本共産党として国内外の平和を求める人びとの共同を強める決意を表明しました。
 志位氏とともにマイクを握った若林義春・都知事候補は、「地球を一回りする規模でロンド(輪舞)を組もうではありませんか。無法で野蛮な戦争をやめさせよう」と訴えました。