2003年1月15日(水)「しんぶん赤旗」

志位委員長

イラク問題、野党外交…

国民政治研究会で講演


 日本共産党の志位和夫委員長は十四日、政治関係のジャーナリストや学者、評論家が参加する国民政治研究会の政策研究会議で講演しました。イラク問題をめぐる国際的な動きや昨年十二月の南アジア訪問をはじめとする日本共産党の野党外交、小泉「改革」路線の破たんと地方自治体での前向きの変化などについて、約一時間にわたって話し、質疑に答えました。

 そのうち国際的な動きについて志位氏は、米国のブッシュ政権が先制攻撃戦略をあらわにする一方で、「戦争に反対し、平和と理性での解決を求める声が国際的に広がり、アフガンへの報復戦争には心ならずも賛成した国々も、対イラク戦争に反対の声をあげている。米国が孤立を深めた一年だった」と指摘しました。

 野党外交の展開については、第二十一回党大会でアジア外交重視の方針を打ち出して以来の経過を説明。中国、中東、東南アジア、南アジアを訪問した昨年の成果について、(1)アジアの全体をほぼ網羅するところまで交流がひろがった(2)多くの国々とイラクへの戦争に反対し、平和解決で一致した(3)イスラム世界との交流が始まった(4)それぞれの国の発展の特徴がみえるようになった――ことをあげました。

 質疑応答では、日朝国交正常化交渉の今後についてや、いまの世界の共産主義の潮流をどうみるかなどの質問に答えました。