2003年1月9日(木)「しんぶん赤旗」

新旧の中国大使館参事官と

志位委員長が懇談


 日本共産党の志位和夫委員長は八日、党本部で、在日中国大使館の参事官を離任し間もなく帰国する徐剣氏と後任の劉毅仁氏の訪問を受け、懇談しました。

 懇談の中で徐剣氏は、「日本共産党とのおつきあいは私個人としても人生の中の貴重な一部分になった」と述べ、日本共産党と中国共産党との関係正常化後の「一番いい時期」に日本で仕事ができたことに喜びを表明。今後も両国関係や両党関係の発展に努力したいと語りました。志位氏は、この間の徐剣氏の尽力に感謝を表明し、この四、五年は両党間の友好と交流が進んだ画期的な時期だとして、二十一世紀に両党関係がますます発展することを希望していると述べました。また、不破哲三議長の昨年の中国訪問にふれながら、二十一世紀の日中関係では、政治的な関係だけでなく、経済面でも平等互恵の関係をどう築くかが大きな課題になっていると指摘。徐剣氏はこれに賛同し、経済・民間交流は両国関係の原動力になると思うと述べました。

 志位氏はさらにイラク問題に言及し、圧倒的多数の国がイラク攻撃に反対し、国連による問題の平和的解決を主張していると指摘、「新しい年に戦争回避のために力を尽くしたい」と語り、この問題での中国政府の役割の大きさを強調しました。徐剣氏はこれを受け、「あくまで平和的解決を探ることが中国政府の立場だ」と述べました。

 徐剣氏はまた、日本共産党の政治的発展に期待を表明しました。

 懇談には、日本共産党から西口光国際局長、中国大使館から林レイ一等書記官らが同席しました。