2002年11月22日(金)「しんぶん赤旗」

地方から日本変える希望ある流れ
共同の輪広げ、党の躍進を

志位委員長が高知で記者会見


 日本共産党の志位和夫委員長は二十一日、遊説で訪れた高知市内で記者会見し、「地方から日本を変える希望ある流れがおこっている。それは、二十一世紀の地方政治は自民党の旧来型の政治ではもうやっていけないという深い変化だ」と強調しました。

 志位氏は、十八日の大田正徳島県知事、二十日の橋本大二郎高知県知事との懇談にもふれ、「徳島県政では腐敗政治一掃、公共事業の民主的改革、県民参加への変化が始まっている。高知県政では、同和行政の転換という大きな前進がみられているのが印象的だ」と指摘しました。

 さらに、この間、熊本、尼崎両市長選で、市民と日本共産党が共同して自民・公明連合の現職候補を打ち破って勝利した意義に言及。「熊本では川辺川ダムの見直し、利権と腐敗の排除が争点となり、尼崎では福祉と暮らしの大幅切り捨てが批判された。どちらでも公明党が反動政治の支柱として口汚い攻撃をしたが、それが通用しなかったのも新しい変化の深さを示している」と強調しました。

 志位氏は、「地方政治をめぐる新しい流れを広げるため、いっせい地方選挙で日本共産党を大きく伸ばしたい。同時に、さまざまな住民の自発的な運動と、原則を貫きながら大いに柔軟性を発揮し、共同の輪を広げていきたい」とのべました。

 会見では、橋本知事との懇談の印象、総選挙への対応、「小泉改革」の地方自治体への影響、野党関係などについて質問が出され、志位氏はていねいに答えました。