2002年10月23日(水)「しんぶん赤旗」

衆院本会議

党略の手段に利用するのは、国民に 責任負う政党として自戒すべきだ

拉致問題で公明を批判


 「拉致問題という深刻な問題を、党略の手段に利用するようなやり方は、国民に責任をおう政党として自戒すべきだ」。衆院代表質問で志位委員長は、公明党の太田昭宏幹事長代行が前日の代表質問で拉致問題で事実をゆがめて日本共産党を攻撃したことに反論しました。

 太田氏が、日本共産党を「北朝鮮と親密な関係を続け」た党であるかのようにのべたことに志位氏は、北朝鮮が一九七〇年代に金日成の個人崇拝を押しつけてきたときにも、八〇年代に北朝鮮が数々の国際的な無法行為を行った際にも、それをもっともきびしく批判したのが日本共産党だと強調。

 「この問題をあえてとりあげるなら」とつづけた志位氏は、公明党は、北朝鮮の国際的に異常な行動が問題になった時期――一九七二年に、北朝鮮に党委員長を団長とする代表団を送り、金日成の個人崇拝に迎合する「共同声明」を出した事実をあげ、「こういう公明党の行動こそ、反省が求められるのではないでしょうか」とのべました。

 さらに、「拉致疑惑」という言葉を使ったことを公明党が問題にしている点について志位氏は、「当の公明党自身が、(九月十七日の)首脳会談直前の八月末まで『拉致疑惑』という言葉を使いつづけてきたことを、どう説明するのでしょうか」と切り返し、公明党の党略的な中傷をきびしく批判しました。