2002年10月21日(月)「しんぶん赤旗」

“共産党の野党外交はすごい”

志位委員長 大阪、鳥取をかける
国政補選 ラストサンデー


志位委員長の訴えに足を止め聞きいる人たち=20日、大阪・JR高槻駅前

 二十七日投票の衆参七選挙区補選のラストサンデーとなった二十日、日本共産党の志位和夫委員長は、鳥取・米子、大阪・高槻両市で街頭演説に立ち、市谷とも子参院鳥取選挙区、すがの悦子衆院大阪十区両候補の必勝を訴えました。

 米子市文化ホール前には激しい風雨をついて七百人、JR高槻駅北口前には千五百人の聴衆が次々足をとめて聞き入り、暮らしと経済、平和と外交などあらゆる分野で道理ある解決策を示し、その実現のために活動する日本共産党の姿を縦横に語る志位委員長の演説に盛んな声援と拍手を送りました。

 演説で志位氏は、小泉内閣の「不良債権処理の加速」は、大不況で立ちゆかなくなった中小企業を無理やり「不良」扱いし、倒産・失業のいっそうの増加、不良債権の拡大という悪循環をつくりだすものだと批判。

「すがのさんをなんとしても」と訴える志位委員長=20日、大阪・JR高槻駅前

 「小泉政権は『業績が悪い企業は市場から退出を』というが、経営がたちゆかなくなるような大不況をつくりだしたのは自民党政治ではありませんか。こういう勢力こそ“退出”させる審判を、日本共産党への一票できっぱり下そうではありませんか」との訴えに、ひときわ大きな声援がわきました。

 高槻市の女性(59)=看護師=は「自民党がまともな経済再建策を打ち出せていないのがよくわかった。日本共産党は具体的に経済再建の方向を示している。こういう政策をもっともっと広げていかなければ」と語りました。

 平和・外交問題で志位氏は、日本共産党がイラクへの軍事攻撃反対で独自の外交努力をくりひろげ、日朝間の交渉ルートを開くよう先駆的に提案してきたことを紹介しました。

 「一度共産党の考えを聞きたくてきた」という高槻市の男性(24)=学生=は、「共産党が野党外交を積極的にやっているのはすごいことです。北朝鮮問題でも積極的にやってきたことがよくわかった」。米子市で演説を聞いた女性(47)も、「日本共産党が世界の平和に大きな貢献をしていることがよく分かった。対話による紛争解決こそ道理がある」と語りました。

 拉致問題での公明党による事実をねじまげた反共攻撃に、志位氏は「自分たちは道理ある解決の道を示さず、それをきちんと示してきた日本共産党を、こともあろうに拉致問題という人の命のかかった深刻で重大な問題を悪用し、党略的に攻撃するというのは許されません」ときびしく批判しました。

 一歳の男児を抱いた米子市の女性(24)は、「親になって初めて子どもの医療費や有事法制について考えるようになった。子どもが戦争に行かされるということが人ごととは思われない」と期待を込めました。