2002年10月20日(日)「しんぶん赤旗」

衆院補選

新潟5区、山形4区

志位委員長が応援


 衆参七選挙区補選の投票日(二十七日)まで一週間と迫った十九日、日本共産党の志位和夫委員長は、くわはら加代子衆院新潟五区、須藤みや子衆院山形四区両候補の必勝のために新潟・長岡、山形・鶴岡両市で街頭演説に立ち、「たいへんな激戦です。暮らしと経済、平和と外交などあらゆる分野で道理ある解決策をしめし、その実現のために行動する日本共産党をみなさんの力で大きくのばしてください」と力を込めて訴えました。他党も党首クラスが相次いで応援に入る激しい終盤戦です。

 長岡市の厚生会館前では買い物客も足をとめ千人、鶴岡市の鶴岡銀座セントル前でも千人の聴衆が聞き入り、日本経済のたて直しの道すじや、国連憲章にもとづく平和秩序のための外交の重要性を訴えた志位委員長の演説に、共感の拍手を送りました。

 志位氏は、大不況下で巨額の国民負担増をおしつけ、「不良債権処理」の名による中小企業つぶしの政治をすすめる小泉内閣の“二つの暴走”を告発。これらは経済も財政も悪化させ、倒産と失業をさらに増やして、すべてを悪循環におちこませる「大失敗が証明済みの政策」であり、日本共産党が発表した「四つの緊急要求」を力をあわせて実現しようと訴えました。これには「親せきみんな仕事につけない。自民党なんて政権から引っ込んで、一度共産党にやらしてみてもいいな」(長岡市の六十五歳の男性)との感想が寄せられました。

 外交問題で志位氏は、米国によるイラクへの軍事攻撃反対の立場で外交努力をくりひろげている党中東訪問団の活動や、日朝問題の道理ある解決に向けて日本共産党が果たしてきた先駆的役割を紹介。拉致問題で公明党が事実をねじまげて日本共産党を攻撃していることに反論すると、「そうだ」の声援と拍手がおきました。

 拉致被害者の一人、奥土祐木子さんの父親の友人という男性(79)=柏崎市=は演説を聞いて、「戦争を体験した者として、日朝問題でも武力につながるようなことには大反対。拉致問題も交渉をすすめながら、話し合いの中で解決していこうという志位さんの話には大賛成だ。奥土さんのお父さんも以前、話し合いで正常化をしていった方がよいといっていたことがある」「公明党は日本共産党のことを北朝鮮と同じように暴力的だとデマ宣伝するのは許せない」と語っていました。

 鶴岡市の鶴岡銀座セントル前で演説を聞いていた「自分は保守だ」という男性(77)は「やはり日本共産党らしい話でした。これなら信用できる。こんどの選挙ではどの陣営の話もききましたが、最近の保守はだらしない。私は戦争経験者だが、外交の話で戦争はだめだという信念が志位さんの話では貫かれていました。“粉飾”のない話に信用できました」と話していました。