2002年10月17日(木)「しんぶん赤旗」

政局にのぞむ立場について

志位委員長が記者会見

札幌


 

記者会見する志位和夫委員長(左)と大和田基夫党北海道委員長=16日、札幌市

 日本共産党の志位和夫委員長は十六日、遊説で訪れた札幌市内で記者会見し、臨時国会に臨む日本共産党の立場、地方政治の現状、拉致問題についての日本共産党の立場などについてのべました。

 志位氏は、臨時国会では「いまの深刻な大不況をどう打開し、国民の暮らしをどう守るのかが最大の問題の一つになっている」と強調。政府が打ち出そうとしている「デフレ対策」は、国民負担増や増税をすすめ、不良債権を逆に増やす悪循環をつくる中小企業つぶしを無理やりすすめようとするもので、すでに大失敗が試され済みの「デフレ加速策」だと批判しました

。そのうえで日本共産党の「四つの緊急要求」を対置して論戦にのぞみたいと語りました。

 また、米国によるイラク攻撃が緊迫しているなかで、日本政府にたいして反対の意思表示を求め、無法な戦争に協力しないとの立場に立つことを強く迫っていくとのべました。

 志位氏は、拉致被害者五人の一時帰国の感想を問われ、「重要な前進だと思います。被害にあわれた方々にとってはつらい年月だったと思いますが、故国の土をふめたことは、関係者にとってたいへん喜ばしいことだと思います。もちろん、これで解決されたわけではありません。生存が確認されていない方の真相究明をはじめ、交渉のなかで、またそれと並行して、きちんとした解決をもとめていきたいと思います」とのべました。