2002年9月29日(日)「しんぶん赤旗」
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くわはら加代子衆院新潟5区候補を国会へと、志位委員長をむかえて開かれた日本共産党大演説会=28日、新潟・長岡市、長岡市立劇場 |
訴える志位和夫委員長 |
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くわはら候補の地元・津南町の小林三喜男町長があいさつし、「くわはらさんの庶民、働く人の命とくらし、地域を思う情熱はすさまじい。立場は違っても敬意を表し、激励する」とのべました。
「“道理に立った外交”をになえる党はどの党か」「国民の暮らしと安全に、ほんとうに責任をおう党はどの党か」――志位委員長は二つの大きなモノサシにてらして、日本共産党こそ二十一世紀の政治をになう資格をもつ政党であることを縦横に語り、「新しい政治の流れが全国で広がり、自民党政治の矛盾はいよいよ深刻になっています。日本共産党の勝利で、希望のもてる二十一世紀の日本へ」と訴え、会場は大きな拍手に包まれました。
“道理に立った外交”という点で志位氏は、日朝国交正常化交渉の再開合意と、日本共産党が政府間の交渉ルートを開く提言をおこなってきた意義について詳しく解明。日本、中国、韓国、北朝鮮という北東アジア地域の平和と友好関係を築くために自主・自立の野党外交にとりくんでいる日本共産党の姿を明らかにしました。
「“道理にたった外交”ということで、世界が直面している大きな問題がある」とつづけた志位氏は、ブッシュ米政権が国連憲章をじゅうりんした無法なイラク攻撃計画をすすめていることをきびしく告発。国連憲章にもとづく平和秩序をきずくための外交努力をすすめている日本共産党のとりくみを報告しました。
“国民の暮らしと安全に責任をおう”という問題に話をすすめた志位氏は、二十七日に発表した、社会保障での三兆円負担増の中止をはじめとした「四つの緊急要求」を詳しく紹介するとともに、新潟県でとりわけ切実な問題として農業・食糧問題、プルサーマル問題をとりあげ、日本共産党の立場をのべました。
志位氏は、「日本共産党は悪い政治にきびしく反対する党であるだけではありません。外交の問題、暮らしと経済の問題、原子力行政、農業・食糧の問題でも、道理にたった解決の道筋をしめし、その実現のためにたたかう政党です」と訴え、くわはら候補への支持をよびかけると、会場から割れるような拍手がおきました。
くわはら候補は「今度の選挙で企業・団体献金を禁止し、『政治とカネ』の問題にきっぱり決着をつけるため、新潟五区から新しい政治の流れをつくろう」と決意を表明しました。
来賓あいさつで、羽賀正人・ながおか医療生協理事長が「日朝問題で共産党の態度は実に明快でわかりやすい」と強調しました。
長岡市の農家・男性(65)は「せめて苦労が報われるコメ価格の保障が必要だ。コメ問題を市場まかせにしてはならない。志位さんの言うとおりだ。コメの輸入はやめてほしい。減反に協力しているのだから価格保障は十分やってもらいたい。農業を守るためにはやはり共産党が選挙で勝たなければだめだ」と語っていました。
柏崎市の男性(67)は、「原発、拉致、暮らしの問題で聞きたいことがわかりやすく理解できた。銀行への税金の垂れ流しは本当に腹が立つ。一日も早く共産党に政権入りしてもらいたい。そのためにも、くわはらさんを当選させなければ。政治の流れを変えたい」と語っていました。