日本共産党の志位和夫委員長は十一日、国会内で記者会見し、十月に行われる五つの国政補欠選挙(十月二十七日投票)に臨む基本姿勢を述べ、勢ぞろいした五人の候補者を紹介しました。大幡基夫選対局長が同席しました。

10月の国政補欠選挙候補者。左から市谷、浅野、2人おいて須藤、むねた、すがのの各氏。紹介する志位和夫委員長(中央)と大幡基夫選対局長(その左)=11日、国会内
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志位氏は衆院三選挙区、参院二選挙区の補欠選挙について「国政、地方政治の動向を含め、政治全体に影響を与える大事な選挙」と強調して、全選挙区に候補者を擁立し、躍進・勝利をめざして全力をあげる決意を述べました。
そのうえで、選挙の位置付けとして(1)小泉・自公保政権に対する痛烈な審判をくだす選挙(2)自民党政治を大もとから変える「日本改革」の提案を堂々としめし、日本共産党が勝利・躍進してこそ政治を変える確かな力になると訴える選挙――の二点をあげました。
志位氏は、「小泉改革」の正体が割れ、国民のなかで「ほんとうの改革とは何なのか」という模索が始まっていると述べ、政策的展望の訴えとあわせ、八十年の日本共産党の歴史と理念を含めた党の全体の姿を国民に語るとりくみをしたいと強調しました。
一人ひとりの候補者について紹介した志位氏は、「二名は国会議員の経歴をもち、国政の場で実力が試されずみの候補者。三名はたいへん若く、それぞれの分野で実力が試されて、二十一世紀の国政を担うにふさわしい将来性が期待される候補者です」と述べました。五候補も決意を語りました。
志位氏は、七月下旬から八月上旬にかけて五選挙区で演説会を開くなど「出足早くとりくみをすすめたい」と強調。そのなかで、党を大きくするとりくみを特別に重視したいと述べました。
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共産党の候補者
衆院山形四区
須藤 美也子 67歳新
衆院神奈川八区
むねた 裕之 43歳新
衆院大阪十区
すがの 悦子 59歳元
参院千葉選挙区
浅野 ふみ子 31歳新
参院鳥取選挙区
市谷 とも子 34歳新