2002年5月9日(木)「しんぶん赤旗」

大田徳島知事が党本部を訪問

志位委員長、石井副委員長が応対


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志位委員長(左から2人目)、石井副委員長(左端)と懇談する大田正徳島県知事(右端)=8日、党本部

 徳島県知事に初当選した大田正知事が八日、日本共産党本部を訪問しました。志位和夫委員長、石井郁子副委員長が応対し、選対局の太田善作次長、徳島県委員会の山本茂喜委員長が同席しました。

 大田新知事は、各界へのあいさつまわりや前日の初登庁にふれながら、選挙での支援のお礼と、公約実現の決意をのべました。

 志位委員長は「徳島には私も何度もうかがいましたが、吉野川可動堰(かどうぜき)の市民運動に支えられた、大きな意義のある勝利でした。今後は、新しい県政を支える市民の運動を広げていくことが大事になると思います。私たちも力をつくします」とこたえました。

 吉野川可動堰計画について大田知事は、完全中止宣言をおこなったこと、国土交通省は可動堰を選択肢の一部として残そうとしているが、県としては可動堰計画は基本的になくなったということを前提にしないと話し合いに入れないと強調しました。

 志位氏は、衆院予算委員会で同計画にかんし三十分にわたって追及したことにもふれながら、現地を見て、この自然を残そうという住民の熱意を感じたと語りました。

 両氏は、江戸時代につくられた現在の第十堰が、自然にとけこみ、景観の一部になっていることをこもごも語り合い、大田知事は「可動堰で使わない分をどこに使うか。大手ゼネコンではなく、地元経済がうるおうように使っていきたい」とのべるなど、なごやかな雰囲気の懇談となりました。