2002年4月20日(土)「しんぶん赤旗」

真相解明の責任果たしていない

志位委員長が強調

 日本共産党の志位和夫委員長は十九日午後、国会内で、井上裕参院議長が辞任表明したことについて記者団に問われ、「議長の辞任は当然だが、国民に対して真相を明らかにする責任をまったく果たしていない」と述べ、疑惑が指摘されている秘書と、建設業者の証人喚問の必要があると強調しました。

 辞任表明にいたる与党の対応について志位氏は、「自浄作用を発揮する態度がない」と批判しました。

 志位氏は、「三権の長の一人が、公共事業の口利きの関与という深刻な疑惑を明らかにしないまま辞める事態になった。ことは院の権威にかかわる問題であり、国民の政治に対する信頼を回復するためには、中途半端でない対応をする必要がある」と述べました。