2002年3月25日(月)「しんぶん赤旗」

21世紀の日本と世界はどうなるか

未来を担う主役は青年

千葉 青年のつどい

志位委員長が縦横に語る


 日本共産党の志位和夫委員長を迎えて二十四日、「あきらめないで2002 青年のつどい」が千葉市で開かれました。近年にない二百五十人の青年が参加、志位さんの講演を熱心にメモをとりながら聴いていました。

 “スペシャルゲスト”の志位さんは、BGMにのって会場の後から登場し、「志位さーん」の歓声のなか客席を通って登壇。「二十一世紀の日本と世界はどうなるか」をテーマに講演をしました。

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職場や平和の問題など、志位委員長に率直な質問をする「あきらめないで2002青年のつどい」参加者=24日、千葉市の千葉県教育会館

 志位さんは、まず「目の前のことだけを見ると暗い話、不安な話も多い。しかし二十一世紀は決して暗い世紀にはなりません。人類史のなかでもこれまでにない躍動と進歩の世紀になります」と強調。「いま目の前にある危機は、日本でも世界でも古い政治や社会がゆきづまって、新しい政治や社会を生み出す大激動のあらわれです」と指摘しました。

 「『歴史の視野』と『世界の視野』の“二つの視野”からみてみよう」と語りかけた志位さんは、日本、世界、体制の三つの問題を解明しました。

 最初は、「二十一世紀に自民党政治はたえられるか」。

 志位さんは、「歴史の視野」から小泉首相が「自民党をぶっ壊す」といわなければ総裁選に勝てなかったが、その小泉首相がゆきづまっているとのべました。また「世界の視野」からアメリカいいなりの外交や経済の「ルールなき資本主義」ぶりなどを説明しました。志位さんは「自民党政治は“耐用年数切れの政治”“世界でも異常なゆがみをもった政治”です」と強調しました。そして、日本共産党が当面めざす「資本主義の枠内での民主的改革」の内容を示し、「この改革を実行する民主連合政府を二十一世紀の早い時期につくろう」とよびかけました。

 さらに志位さんは、「二十一世紀にアメリカの横暴は通用するか」、「資本主義は二十一世紀に生き延びることができるか」についても、“二つの視野”からくわしく解明。「二十一世紀はアメリカの横暴勝手が通用する世紀ではありません」。「二十一世紀は資本主義をのりこえた新しい体制への条件が地球的な規模で広がる世紀になります」とズバリ表明しました。

 講演の最後に志位さんは、「歴史は人間がつくるものです。歴史には法則があるが、自然の法則と違い、人間の意志とたたかいがないと社会は変わらない。どんなに古い支配体制がゆきづまっても、ひとりでに新しい社会が生まれることはありません。新しい社会の担い手がしっかり成長してこそ社会は変わります」と力説しました。

 日本共産党が不屈性と先見性を発揮して社会進歩を促進するために奮闘する政党であること、党員は私利私欲ではなく、自分の人生を社会の幸せに役立てたいと活動していることを明らかにしながら、「だからこそ、本当に温かい人間の連帯がある集団です」と紹介しました。

 そして、「『青年が動くとき、すでに勝利の光あり』という言葉があります。二十一世紀の動向を決めるのは若いみなさんです。ぜひ日本共産党に入党し、ともに二十一世紀に新しい日本と世界をつくっていこうではありませんか」と熱烈によびかけました。

 このあと志位さんは、「国会でつまらない質問のときは居眠りしたりしますか」「安保条約をなくして日本はどうやって守るのでしょうか」「国が芸術でもスポーツでも支援するようにしてほしい」など会場の青年から出された質問に一つひとつていねいに答えました。

 つどいでは、最初に七人の代表が「青年の主張」を表明しました。「私は健康で美しくあり続けたいから、安心できる食べ物を食べたい」「みんなが幸せといえるような世の中がいい。核兵器のない世界にしましょう」「奨学金をなくすなんて許せない。署名に協力してください」などの主張には、「そうだ!」と会場から元気のいい声援が飛びます。

 会場で日本共産党への入党申込書にサインしていた大学一年生の男性(19)は、「志位さんの話を聞いて、共産党はみんなのため、国民のために動いている政党なんだと思いました。すごくひかれます。ちょうど、自分を変えたい、何かに一歩踏み出したいと思っていたところだったし、ぼくたちがこれからの日本を担っていくのだから、日本共産党に入党します」と語っていました。


志位さんの話 よくわかった

“自分たちががんばれば 世の中は変えられる”

 「自分たちががんばらなければ、なにも変わらないんだって、すごーくわかりました」―。二十四日、千葉市で志位和夫委員長を迎えて開かれた「あきらめないで2002 青年のつどい」に参加した女性(17)は語ります。会場では、二時間にわたった志位和夫委員長の講演の一言一言にうなずく姿や熱心にノートをとる姿が目立ちました。「つどい」終了後午後七時半までに、三人が入党し、九人が民青同盟に加盟。「つどい」にむけたとりくみを含めて、二十人の青年が入党し、四十人が民青同盟に加盟しました。

 「あったかい党の中に自分も入れたらいいなと思った」と、志位さんの話を聞いて会場で入党を申し込んだのは三週間前に民青同盟に加盟した十九歳の女子大学生。「志位さんがいうように、若い人たちが活動していったら世の中変えられると思うし、積極的に活動していきたい」。短大に進学が決まった男性も会場で入党を決意。「僕の周りには政治に無関心な人が多いけど、ホントに若い人が動いて、いまの世の中を変えていけたらいいなと思います」と語りました。

 佐倉市からきた十九歳の男子大学生は民青同盟に加盟。「自分の力で何かをやっていく第一歩にしたい。まず、消費税を下げるためにがんばりたい」と決意に力を込めました。

 サービス残業について志位さんに質問した男性(19)は、「勤務時間の記録をつけることなど参考になり、とても満足です。だけど、同時にサービス残業をなくすには、根本から変えなきゃダメなんだということもわかりました」といいます。

 講演の後、「十七日に入党したばかりなんです」と志位さんにかけより、一緒に記念撮影した女性(27)は「私は、競争に追いやられ、人の評価を気にする人間になって、摂食障害になりました。日本の異常な競争教育が子どもたちの発達をゆがめているという志位さんのいうとおりです」といいます。

 夫とともに参加して入党を決意した大学院に学ぶ女性(27)は「志位さんの話で、憲法が生かされ、『国民が主人公』という方向にいけば、明るい未来が開けるという展望がつかめました」と語っていました。