2002年2月14日(木)「しんぶん赤旗」

激動の情勢、国民に広く打ってでるとりくみと一体に「大運動」の飛躍を

全国都道府県委員長会議開く

志位委員長が報告


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全国都道府県委員長会議で報告する志位和夫委員長=13日、党本部

 日本共産党は十三日、党本部で全国都道府県委員長会議を開きました。「党員・読者拡大の大運動」をいかに文字通りの全党運動、大運動にしていくか、そのための党機関の指導上のかなめはどこにあるかを明らかにしていくために開いたもので、志位和夫委員長が報告しました。

 志位氏は、情勢を変革の立場から攻勢的につかみ、国民のなかに打ってでる活動を強め、それと一体で「大運動」の飛躍をつくりだすことを強調しました。

 志位氏は、NGO排除と田中外相更迭という事件を契機として、多くの国民が古い自民党の体質の継続という小泉政治の正体見たりという気持ちになってきつつあること、内閣支持率の激減など小泉政治の崩壊のはじまりを指摘。内閣支持率の急減は、経済危機への対応不能と結びついているが、政府にはこの問題への処方せんはいっさいなく、「デフレの悪循環」への恐怖が立場の違いをこえて共通認識になり、多くの国民が小泉政治に疑問、不安を感じ大規模な模索が始まっているとのべました。

 志位氏は同時に、「どんな情勢でも、自動的に日本共産党の前進はない」として、小泉・自公保政権が、国民を痛めつける医療大改悪を「改革」と偽って正面突破をはかろうとし、マスコミは全体として「小泉改革」をもちあげる姿勢を変えないなか、真の改革の党としての日本共産党の姿が、広い国民に見えるように、宣伝と対話に意気高くとりくむこと、「たたかいの組織者」として、経済危機から暮らしをまもり、平和をまもる国民運動を広げることを強調。こうしたとりくみと一体のものとして、「大運動」の飛躍をつくることが重要であるとのべました。そして、いまの情勢のなかで党の政治姿勢をあらわすポスターを「一気に張り出して勢いをつくりたい」と力説しました。

 志位氏は、ブッシュ米大統領の「悪の枢軸」発言の重大性と国際的批判の広がりにふれて、「二十一世紀はアメリカ覇権主義の横暴が通用する世紀ではない。希望ある世紀になりうるという三中総(第三回中央委員会総会)決定の立場にたって、世界の動きとのかかわりでも日本共産党の値打ちへの確信を全党のものに」とのべました。

 ついで志位氏は、選挙戦勝利との関係で、「大運動」のとりくみをしっかり位置付ける、「支部が主役」の末広がりの運動にしていくうえで、循環型・双方向の探求、「量とともに質を」の見地を一貫して発展させる、後継者対策を「なりゆきまかせ」にせず、全党の課題にしてとりくむ――を柱に、二十一世紀の根幹を担う党づくりとして「大運動」を前進させることをよびかけました。