2002年2月6日(水)「しんぶん赤旗」

農水相の資質がないことは
数の力で補えない

不信任案否決で志位委員長がコメント


 日本共産党の志位和夫委員長は五日、国会内で、武部勤農水相の不信任決議案が与党三党によって否決されたことについて、記者団の求めに応じ、「武部大臣の責任は明白であり、数の力で否決できても、数の力で農水大臣の資質、能力、資格がないことを補うことはできない。引き続き徹底追及していきたい」とコメントしました。

 志位氏は、政府が日本でのBSE(狂牛病)の発生の危険についてEU(欧州連合)から繰り返し問題提起されているにもかかわらず、「心配ない」とこれに抗議する姿勢をとり続けたこと、昨年六月に評価の中止を求める書簡を武部農水相が決裁してEUに出したことを指摘し、「この大臣の責任は重い。そういう一つひとつの事実を徹底的に追及していきたい」と強調。「農水大臣はBSE問題にフタをしようとした直接の責任者であるのに、こんなに道理のたたない話はない」と述べました。