2001年7月15日(日)「しんぶん赤旗」

公明・冬柴氏の反共攻撃に

志位委員長が反論

東京・練馬街頭演説


 日本共産党の志位和夫委員長は十四日午後、東京・練馬区光が丘で街頭演説にたち、公明党の冬柴幹事長が同地域で述べた反共攻撃にたいし事実にもとづき反論しました。

 東京都議選での公明党の得票について、日本共産党が“人為的な票の積み増し作戦”がやられていると分析したことについて、冬柴氏は「抗議文書」を不破哲三議長あてに送りつけたと述べました。志位氏は「私たちが得票の異常な変動を分析して、そこに『人為性』を見るのは何の不思議もない。異論があるのだったら、反論する説明を自分たちでやったらいい」と指摘し、日本共産党として冬柴氏に回答書を送りつけたことを紹介。

 そのなかで、昨年の総選挙での公明党・創価学会による謀略ビラ配布についての回答がいまだになく、創価学会が行った宮本顕治氏宅への電話盗聴事件についても謝罪がないことをあげ、「人の悪口をいうまえに、自分たちこそ市民道徳をふみはずした政党であり、宗教団体であると深く反省すべきです」と批判しました。

 さらに、冬柴氏が“共産党は消費税3%引き下げの公約をクルクル変えている”と攻撃したことについて志位氏は、「私たちは、一貫して消費税廃止が日本共産党の目標であり、5%に引き上げられたから3%に戻せということをいっています」と指摘し、「今度の選挙で3%への引き下げを緊急の課題として位置付けたのは景気がたいへん悪化したからです。景気を悪化させたのは与党の責任ではありませんか。自分たちこそ反省すべきです」と反論しました。

 そのうえで志位氏は「『公約破り』というのならそっくり返上したい」と切り返し、公明党が九八年の参院選挙で出した「福祉は公明」と書かれた法定ビラを示し、この公約を破って実際は自民党と一緒に年金や医療制度の改悪を続けてきたと告発。「人の政策にケチをつける前に、自分たちの公約破りの反省をやったらどうか」と訴えると、大きな拍手がおきました。

 志位氏は、公明党の日本共産党への攻撃は、日本共産党が消費税の減税、年金・医療の問題など暮らしを守っていることへの悪口であり、「共産党だけの問題ではありません。みなさんのくらしにかけられた攻撃として断固この卑劣な攻撃は打ち破っていただきたい」とよびかけました。




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