2001年4月13日(金)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位委員長は十二日の記者会見で、台湾の李登輝前総統の訪日ビザ発給問題について問われ、「日中関係でもっとも重要なことの一つは、日本側が『一つの中国』という立場を大原則として守り抜くことにある」と強調しました。「『一つの中国』という立場は、国際的な大原則であり、日本側から逆流をつくってはならない」と指摘し、「李氏は前総統という政治家、公人であり、来日を認めることには賛成できない」とのべました。
志位氏はまた、李氏が、「日本での心臓の再検査」を訪日理由にあげていることについて、李氏の主治医が「李氏の健康状態に問題はなく、再検査のための訪日についてはなんの相談も受けていない」とのべた現地の報道(十日付台湾発中央通信社電)を引きながら、「主治医と相談することなく、再検査を理由とした訪日準備を進めることは一般に考えられないことであり、健康問題は訪日の理由にならないと思う」とのべました。