2001年4月10日(火)「しんぶん赤旗」

都政でも国政でも

公約やぶりの福祉切りすて

公明の異常な反共攻撃は自らの悪政をごまかすためのもの


埼玉・浦和

志位委員長が批判

 志位委員長は八日の埼玉・浦和での演説で、自民・公明連合による日本共産党攻撃の異常さと危険な本質を明らかにし、きびしい審判をくだすことを訴えました。

 公明党は、埼玉・富士見市議選の投票日(三月二十五日)前日に“共産党はハイエナ”という石原都知事発言(公明党都議への答弁、三月十六日)を報じた新聞記事をコピーしたビラを配ったり、神崎代表が七日の名古屋の演説で同じ石原氏の発言を使うなど、共産党攻撃を強めています。志位氏は、「党首を先頭に全国各地で“ハイエナ”宣伝を始めているが、一党の党首がいうにはあまりに下品で、言うものの品性が透けて見える」と述べ、徹底的な反撃を行いました。

 志位氏は、都議会では公明党と石原知事の異常な反共問答に対し、自民、公明以外のすべての会派から批判があがったと述べ、「住民の要望を反映する場である議会を党略に利用するような民主主義のイロハもわきまえない勢力にたいして、東京ではもとより、日本中で民主主義の名においてきびしい審判をくだそう」と訴えました。

 志位氏は「こんな悪口を言うのは、自分たちがやってきた悪政をごまかすためです」と指摘。公約を破ってシルバーパスの有料化など福祉切り捨てをすすめてきたことを批判。「公約破りの福祉切り捨ては、都政だけでなく、国政でも公明党の“得意技”です。この党の与党入りがどんなに国の政治を悪くし、荒らしたか」と述べ、とりわけ福祉問題で果たした役割をとりあげました。

 公明党は九八年参院選の法定ビラで「年金水準を国の責任で維持します」「医療の負担増に反対します」と公約しています。

 志位氏はこのビラを示しながら、公明党が昨年三月、若い夫婦では一千万円の給付カットになる年金改悪法に賛成、十二月の健康保険法改悪のときも「負担増に反発する一部の団体や人々の意向に左右されることなく、血を流してでも、勇気を持って断行せよ」と強行したことを示し、「都政でも国政でも“福祉切り捨ての達人”であることは事実が証明しています」と述べました。

 そして、「公明党・創価学会は、KSDや機密費で腐敗体質を指摘されても反省のかけらもない。批判があたっていると、批判した方を『ウソつき』という。公約破りをしても平気で居直って、これも『ウソつき』という。やみ討ち的な謀略ビラをまいてもシラを切りとおす。目的のためには手段を選ばない」と、その体質を批判。

 「こういう集団が与党に入り、悪い政治の最大の支えになっていることは、日本の民主主義にとって大変危険なことです。自民・公明の悪政連合にきびしい国民の審判をくだそう」と呼びかけました。




著作権:日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7