臨時国会閉幕 党議員団総会

志位委員長あいさつ

21世紀 一刻も早く自民党政治終わらせよう

野党関係 一致点での国会共闘、政党での論争、選挙では競争を

2000年12月2日(土)「しんぶん赤旗」


 今世紀最後の国会となった第百五十臨時国会が一日、閉幕しました。最終日には、原発規制という世界の流れに逆行する原発立地推進法が衆院本会議で成立し、今国会での成立法案は補正予算と条約・協定承認案一件のほか、政府提出で二十件、議員提案で十二件となりました。今国会で、自民、公明、保守の与党三党は、党利党略の参院選挙制度改悪(非拘束式導入)を参院議長を辞任にまでおいこむ強権的手法で押しとおしたのをはじめ、少年法改悪や健保法改悪などの悪法を「数の力」でつぎつぎと強行。一方で警察情報漏えい疑惑などで中川秀直官房長官が辞任に追い込まれ、野党が提出した内閣不信任案をめぐっては自民党内で抗争が起きるなど、森・自公保政権の基盤は大きく揺らぎました。

 日本共産党国会議員団は一日、総会を開き、志位和夫委員長が、「今度の国会は今世紀最後となったが、自民党政治がまさに“世紀末”的な行き詰まりをあらわにした」とのべ、「森首相のすみやかな退陣を求め、自民党政治を二十一世紀に一刻も早く終わらせるために力をつくそう」と強調しました。

 志位氏は、「野党共闘は大きな成果をあげた」と評価したうえで、今後の野党関係について、(1)国会での一致点にもとづく共闘は自由かっ達に引き続き発展させる(2)政策ではさわやかな論争をおこなう(3)選挙ではそれぞれの立場で自公保政権への審判を訴え競い合う――とのべました。

 最後に志位氏は、二十一世紀の国会活動にふれ、「政権をにないうる党として、基本原則を貫きながら、自己改革の先頭に立とう」と強調。大会決定を駆使して議員団活動の新たな境地を切り開こうとよびかけました。




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