2004年12月21日(火)「しんぶん赤旗」

南関東ブロック

志位委員長が綱領講義

なぜ対米従属か、すっきりした自分の言葉で語っていきたい

参加者が感想


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南関東ブロック綱領学習会で講義をする志位委員長=18日

 日本共産党南関東ブロック(神奈川、千葉、山梨三県)は十八日、志位和夫委員長を講師に、党綱領について学ぶ学習会を、東京・渋谷区の党本部を会場に開きました。三県の県委員長や国政選挙の候補者、専従者、地方議員、支部・グループの党員ら約三百四十人が参加しました。

 志位氏は、今年一月の第二十三回党大会で改定した綱領について、深くつかむためのポイントについて、各章ごとに詳しく講義しました。歴史的文献や年表など豊富な資料とともに、自らの国会論戦や中国やインド、パキスタンをはじめとするアジア野党外交での体験を織り交ぜた話に、参加者は熱心にメモを取り、時に笑いもおきました。

 志位氏が「つい力が入ってしまった」と語ったのが、第二章の「アメリカの対日支配」の項。キャンプ座間への米陸軍第一軍団司令部移転など神奈川県内の米軍基地強化の動き、千葉県や山梨県での自衛隊基地の動向などに触れながら、日本の米軍基地の再編・強化や対米従属の日米軍事同盟の危険な展開を、党綱領に沿って解明しました。

 講義の最後に、志位氏は「新しい党綱領の内容を、自分の言葉、自分の思いでおおいに語ることが大事です。この講義を力に、党綱領を全党のものにするために力を尽くしてください」と呼びかけました。

 日本民主青年同盟神奈川県委員グループの薮治さん(26)は「講義を聞いて、共産党は改めてすごいなあと思いました。ゆきあたりばったりではない、科学的な綱領の方向で進めばいいのだなあと確信を深め、共産党員でいることの誇りをすごく感じました」と感想をのべました。

 横浜西南地区委員会の横山征吾さん(33)は「どうして日本は対米従属なのかという問題は、なかなか説明しにくかったのですが、戦後のGHQが占領していた七年間に対米従属の骨格がつくられたという話ですっきりしました。第一軍団司令部移転の問題も、歴史的に解明され、よく分かりました」と話しました。

 千葉県茂原市議の平ゆき子さん(54)は「志位さんが綱領のここがポイントだと熱く語られて、大変よく分かりました。今後の活動に結びつけ、自分の言葉で党を語っていきたい」と決意を新たにしていました。

 山梨県の中岡晴江県議は「自民・民主の二大政党の障壁が崩れるときがそう遠くない時期に来ると思うと、胸がワクワクします。そのときにしっかり国民の期待にこたえられる党をつくろうと肝に銘じました」と感想を寄せました。