志位和夫 日本共産党

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2023年12月28日(木)

両党が協力して東アジアの平和構築を

ベトナム共産党チョン書記長と志位委員長が会談


 【ハノイ=面川誠】日本共産党の志位和夫委員長は26日、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長とハノイのベトナム共産党本部で会談し、東アジアの平和構築に向けて両党の協力を強化していくことを確認しました。


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(写真)会談を前にグエン・フー・チョン書記長(右)と握手する志位委員長=26日、ハノイ(面川誠撮影)

 志位委員長は「東アジアの平和構築について話し合いたい」と切り出し、日本共産党が東南アジア諸国連合(ASEAN)による平和の地域協力の取り組み、特にその最新の到達点であるASEANインド太平洋構想(AOIP)に注目し、その実現のために国内外で活動してきたことを紹介。すでにある協力の枠組みである東アジアサミット(EAS)を活用し発展させること、どの国も排除せず包み込む包摂性、ASEANの中心性―自主独立と団結の堅持などの重要な要素を持つAOIPの成功のために「両党が協力を強めていきたい」と述べました。

 志位委員長はまた、「日中両国関係の前向きの打開のために」の提言、北朝鮮問題の外交的解決、歴史問題解決のための党の方針に触れ、北東アジアに“対話の習慣”を根付かせるために外交的努力を続けていることを紹介。東アジアの平和構築のために日本共産党として▽AOIPの成功のために力をつくす▽北東アジア独自の諸懸案の解決のための外交的努力と探求を続けていくという、二重の取り組みをしていく考えを表明。重ねて協力を要請しました。

 チョン書記長は、国の発展と国民の幸福のために平和と自主独立の旗をベトナムは掲げていると述べ、東アジアと世界の平和のための両党の協力を促進することに賛成の意を示しました。チョン氏はまた、今回の訪問が、長く友好関係にある両党関係、両国関係に新しい発展の道を開くと信じていると述べました。

 双方は両党関係について、ハイレベルの交流、理論交流、国際部門間での意見交換、国際フォーラムでの連携などが成果をあげており、さらに発展を図っていくことを確認しました。

 会談の中で志位氏は、技能実習生などの形で日本で働くベトナム人労働者の権利保護の問題について、5年前のチョン書記長との会談で取り組みを約束した後、日本共産党国会議員団が37回にわたり国会質問でこの問題を取り上げてきたことを紹介するとともに、問題の根本的解決のために引き続き努力することを表明。チョン書記長から感謝の意が伝えられました。

 会談で志位氏とチョン氏は1994年に両党代表団のメンバーとして初めて交流し、2013年、18年など会談を重ねてきた思い出を振り返るとともに、国際社会でのベトナムの役割と存在感の高まり、自主独立・平和志向の外交路線の重要性などについて意見交換しました。

 志位委員長は同日、ベトナム共産党のレ・ホアイ・チュン対外委員長と会談しました。

 志位委員長率いる日本共産党代表団は27日、帰国しました。