志位和夫 日本共産党

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主な活動

2023年8月29日(火)

「大運動」をどうやって全支部・全党員の運動にしていくか

志位委員長が鹿児島と宮崎で懇談


 志位和夫委員長は26日鹿児島県で、27日宮崎県で、県役員や地区委員長、議員、専従活動家らと懇談し、8中総決定を実践する上での悩みや困難、苦労、要望に耳を傾け、その一つひとつにていねいに答えました。


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(写真)県役員、地区委員長らと懇談する志位委員長(向かい側左)=26日、鹿児島市

「手紙」と「返事」のとりくみが要

 26日の鹿児島市内での懇談では、野元徳英県委員長が最初のハードルである第28回大会現勢回復を今月末に達成する決意を表明しました。

 志位氏は懇談で出された「党勢拡大の独自追求と法則的活動を、どのように一体化してやるのか」との発言に答え、「手紙」と「返事」のとりくみが要だと指摘。「支部と党員が持っている自覚的な力を信頼し、ここに徹底的に依拠してがんばることに徹する。この姿勢が中央としてもこれまで弱かった反省に立って、『手紙』と『返事』のとりくみを呼びかけました」と語り、この活動を最後まで貫く姿勢の重要性を強調しました。

 志位氏は、鹿児島県の支部から寄せられたある返事を読みあげ、「ここに書かれた住民の要求運動と党勢拡大をすすめる支部の決意を党機関が丸ごと受けとめ、一緒に実践していくことが大切だと思います」とのべました。鹿児島では、返事を書いた支部が45%、「手紙」を討議した支部が86%あり、「討議した支部に『返事』を寄せていただき、『返事』の中身を大事にし、一緒になって活動する支部を増やして全支部運動にする、ここに『130%の党』づくりの大道があると思います」と力をこめました。

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(写真)懇談会で出された悩みや質問に答える志位委員長(右)=27日、宮崎市

多面的な要求運動の発展を生かせば大きな可能性が

 鹿児島地区の桂田美智子地区委員長が、同地区でとりくんでいる川内原発の運転20年延長問題で5万人の反対署名を集めた活動、米軍機の低空飛行訓練や自衛隊への青年名簿提供に反対する活動、パートナーシップ条例実現の運動などについて発言。志位氏は「多面的な要求運動は素晴らしいですね。運動のなかでつくられている住民との豊かな結びつきを生かせば、党勢拡大を前進させる大きな条件があることを感じます」と応じました。

地区委員長と議員の兼任をプラスにすることも

 また薩摩西部地区の井上勝博地区委員長、姶良(あいら)地区の宮内博地区委員長が市議を兼任していることについて志位氏は、「兼任は大変だと思いますが、プラス面もあるのではないでしょうか。住民との関係でも地区委員長が公職についていることを積極的に発信し、住民の要求を地区に寄せてもらい、議会でとりあげる。支部との関係でも、議会での生きたやりとりを報告して政治指導にいかす。兼任をプラスにしていく発想も大切ではないでしょうか」と語りました。

『百年』史の全体から「たたかいの弁証法」をつかんで

  懇談の中で『日本共産党の百年』を読んで力を得たと声が出されました。志位氏は、『百年』史の編さんにあたって、すべての時代で「政治対決の弁証法」が貫かれているとの問題意識で執筆を進めたこと、戦前の党史についても「繰り返しの弾圧に抗して党は成長と発展のための努力を続け、30年代前半に党の影響力は最大になっています」と語り、「『百年』史の全体から『たたかいの弁証法』をつかんでほしい。深いところから元気が出てきますよ」とのべました。

週1回の支部会議を全支部で

 27日の宮崎市内の懇談では、来住一人県委員長が「大運動」と8月目標達成に向け、衆院小選挙区候補者を早急に決めて、たたかう姿勢を明確にしたいと決意を表明しました。

 参加者からの発言を受けて(1)議員や党機関活動家の後継者問題(2)「手紙」と「返事」のとりくみの全支部運動化(3)週1回の支部会議を全支部に広げる―などについて懇談を深めました。

 「手紙」と「返事」のとりくみについて、志位氏が事前に宮崎県の支部からの返事を読んできたなかで、中部地区の大宮支部が「目標は週1回の支部会議を開き、週サイクルの活動をしたい」と記していることを語り「『返事』を寄せてくれている支部は、支部によってさまざまですが、『130%の党』をつくろうという方向の決意が書かれています。この一つ一つを大切にして、目標をやりとげる援助に徹することが全支部運動にする最大のカギです」と強調しました。

 支部会議の開催が困難な現状について、志位氏は、東北地方の学生支部がアルバイトなどで忙しい中でも週1回の支部会議、民青同盟の班会を、かならず開いている経験を紹介。「週1回でこそ楽しい会議になる」と生き生きと活動している姿を伝えて、「組織を根本から強くするうえで、すべての支部が週1回の支部会議を開くように援助をつくしましょう」とよびかけました。

「こうなると共産党くらいしかない」との声が

 志位氏は、両県での懇談で、党を大きくする一つの条件として、ある著名な評論家から「政治に関心をもつ60歳以上の人々の間で『今の政治はひどい。こうなると共産党くらいしかない』との声が広がっている」との激励が寄せられたことを紹介。「60年代、70年代に入党したベテランの党員が党活動の中枢を担い、元気に頑張っていることはわが党の大きな強みでもあり、世代的継承の活動と一体に、高齢の世代の心にも響く訴えを開拓していくことが大切だと思います」と語りました。

 両県の懇談後開かれた「志位和夫委員長と党を語る集い」では、鹿児島で11人、宮崎で4人が入党しました。