志位和夫 日本共産党

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2023年6月21日(水)

『サンデー毎日』「日中提言」に注目

志位委員長が語る

倉重氏 貴重な外交提言/田原氏 頑張って実現を


 日本共産党の提言「日中両国関係の前向きの打開のために」が話題を呼んでいます。『サンデー毎日』7月2・9日合併号(6月20日発売)の「倉重篤郎のニュース最前線」では、「志位和夫・共産党委員長が『重大決断』」「『台湾有事』回避に岸田首相と連携する」との見出しで、日本共産党の志位和夫委員長とジャーナリストの田原総一朗氏の対談を掲載しています。両氏は、「提言」の意義や特徴とともに、日中友好議員連盟の役割などについて語り合いました。

 冒頭、倉重氏は、外交交渉を進める鍵は「最大公約数」探し―意見、思想、立場の異なる集団からそれぞれが納得、承服できる共通項を引き出し、最大化を図ることにあると指摘し、「今回その最大公約数探しに挑戦したのが志位共産党であった、というのが面白い」と強調。日本共産党の「提言」は「岸田文雄政権がただひたすら軍事的抑止力強化に走る中、貴重な外交提言であり、政党外交ではなかろうか」と評しました。

 田原氏から「なぜ今提言?」と問われた志位氏は、日中関係が冷え込み中国脅威論があおられる危険な状態にある中で、「軍事対軍事の対立がエスカレート、万が一にも戦争になることはどうしても避ける必要がある」と強調。そのために、「提言」では、両国の関係打開に役立つ三つの「共通の土台」(1)2008年の日中首脳会談の「共同声明」の「互いに協力のパートナーであり、互いに脅威とならない」との合意(2)14年の尖閣諸島等東シナ海の緊張を「対話と協議」で解決するとの日中合意(3)東南アジア諸国連合(ASEAN)が提唱する「ASEANインド太平洋構想」(AOIP)に対して、日中両国政府が賛意を示していること―に注目し、それらを生かして外交努力を図ることを提起したと語りました。

 田原氏が「提言への反応は?」と問いかけると、志位氏は、日中双方から肯定的な受け止めが得られたことを紹介するとともに、自身が役員を務める日中友好議員連盟で「提言」の方向性を共有したいとして、「超党派の議連が筋道を立てて媒介することで、日中関係を前に動かすことは十分にできる。議連が重要な役割を果たすべき時期だと思う」と指摘。「与野党の方々に提言をお渡しし、賛同の声をいただいている。両国で受け入れ可能なものを共通項に、道筋を示したものなので、党派を超えて一致になりうると思う」と強調しました。

 田原氏は「日本は今こそ米中間の仲介外交をすべきだ」「僕も賛成だ」「ぜひ頑張って実現してほしい」と述べました。

 最後に今後の党の取り組みについて問われ志位氏は、「暮らしの困難、平和の危機の大もとに何があるか。異常な米国言いなり、異常な大企業中心という二つの歪(ゆが)みがある。これをこのままでいいのかということを太く問いかける。共産党らしい論戦をしようと思っている」と語りました。