志位和夫 日本共産党

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談話・記者会見

2015年10月18日付「しんぶん赤旗」に掲載

辺野古新基地

埋め立て承認取り消し

沖縄、政府と正面対決


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(写真)会見する翁長知事=13日、沖縄県庁

 「新基地は造らせないという公約の実現に全力で取り組む」「日本の民主主義というものを国民全体に考えていただけるようなものになればいい」―。沖縄県の翁長雄志知事は13日、名護市辺野古への米軍新基地建設の法的根拠となっていた前知事の「埋め立て承認」を取り消すことを発表しました。法廷闘争もふくむ安倍政権との正面対決へ大きな一歩を踏み出しました。

前田泰孝記者

 埋め立て承認取り消しのニュースが流れると、辺野古で抗議行動を続けてきた人たちから歓声があがり、喜びの踊り、カチャーシーが。建設作業が続く海上で、抗議船の一団は「あなた方が工事を続ける法的根拠はなくなった」と声をあげました。いつもならすぐ近寄って「確保するぞ」と威圧してくる海上保安庁の船も遠巻きに見ているだけ。県民に後押しされ、世論も背景にした「知事の力」です。

 辺野古で座りこむ島袋文子さん(86)は「この日を待ちに待っていた。この知事にかけて投票したんだから。きょうは特別な日」と喜びます。

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(写真)海上で反対運動をするヘリ基地反対協議会の人たちも「知事を支えてさらに頑張る」と決意を新たにしていました=13日、沖縄県名護市辺野古

 他方、沖縄防衛局は行政不服審査請求と「取り消し」の執行停止を申し立て、沖縄県との法廷対決が始まる見通しです。

 「これからが大変」という島袋さん。「私はたった一つの命をかけて、ほかのみんなも日々の生活を削ってここに座る。私たちの思いは誰にも止められない」

 日本共産党の志位和夫委員長は同日談話を発表。「翁長知事の決断を強く支持、沖縄に連帯するたたかいを」と呼びかけました。