志位和夫 日本共産党

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演説・あいさつ

2015年6月25日(木)

戦争法案を必ず廃案に――国民的共同を広げに広げよう

国会包囲行動 志位委員長のあいさつ


 日本共産党の志位和夫委員長が24日、「とめよう!戦争法案 集まろう!国会へ 国会包囲行動」で行ったあいさつは次のとおりです。


写真

(写真)戦争法案に反対する集会であいさつする志位和夫委員長=24日、国会正門前

 みなさん、こんばんは(「こんばんは」の声、拍手)。共産党の志位和夫です。きょうは、衆参議員団みんなでやってまいりました。よろしくお願いします。(「おー」の声、歓声、拍手)

 政府・与党は95日間――9月27日までの会期延長を強行しました。戦争法案を何が何でも強行するための会期延長に、私は、みなさんとともに強い怒りを込めて抗議するものです。(「おー」「よし」などの声、大きな拍手)

 同時に、会期内での衆院通過という与党の当初のシナリオを許さなかったのは重要であります。国民のたたかいが一歩、安倍政権を追い詰めたことに大いに自信と確信をもって、延長国会にのぞもうではありませんか。(「よーし」の声、拍手)

憲法違反の法案は、ただちに撤回・廃案を

 私は、二つの点を訴えたい。

 第一に、会期をいくら延長しても、戦争法案の憲法違反の本質を変えることはできないということです。(「そうだ」の声、拍手)

 国会論戦をつうじて、戦争法案が、「戦闘地域」での兵站(へいたん)を行う、戦乱が続いている地域での治安活動を行う、そして集団的自衛権の行使――日本を「海外で戦争する国」につくりかえる憲法違反の法案であることは、だれの目にも明らかとなりました。(「そうだ」の声、拍手)

 憲法審査会の参考人質疑で、3人すべての憲法学者が、憲法違反と表明しました。全国の憲法学者200人以上が憲法違反と表明しています。(「そうだ」の声、拍手)

 一昨日の安保特別委員会の参考人質疑では、元内閣法制局長官が「憲法違反」「従来の憲法解釈からの逸脱」と厳しい批判をのべました。

 会期をいくら延長しても、この史上最悪の悪法の憲法違反の本質は変えることはできません。

 憲法違反の法案の扱いはただ一つしかありません。戦争法案はただちに撤回せよ。戦争法案はただちに廃案にせよ。そのことを強く求めようではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)

国民の圧倒的世論で、採決許さぬ状況を

 第二に、与党がいかに国会で多数をもっていたとしても、国民の圧倒的多数が反対の声をあげれば、容易には採決を強行することはできないということです。(「そうだ」の声)

 いま国民世論の大激変が起こっています。どんな世論調査でも、国民の5割から6割が戦争法案に反対しています。しかも急激に反対が増えているではありませんか。「共同」の調査では、法案に反対の声が、わずか3週間で、47%から58%に、11ポイントも増えました。

 安倍首相は、「国民に丁寧に説明し、理解を得るために会期を延長した」といいましたが、審議すればするほど「反対」の声が広がっているではありませんか(「そうだ」の声、拍手)。それは、安倍政権が、国民を納得させる説明を一切できないということの証明ではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

 5割から6割の反対の声を、7割に、さらに8割へと圧倒的多数にし、国民の世論と運動の力で、安倍政権を羽交い締めにし、採決強行ができない、法案を撤回するしかない状況に追い込もうではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手、笛の音)

 みなさん。たたかいはこれからです。戦争法案反対――この一点での国会内外の共同を広げに広げ、戦争法案を必ず葬り去ろうではありませんか。がんばりましょう。いっしょにがんばります。ありがとうございました。(歓声、大きな拍手)