志位和夫 日本共産党

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2013年9月24日(火)

ベトナム共産党アイン書記局常務と志位委員長が会談

世界とアジアの平和構築へ

ハノイ


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(写真)会談する志位委員長(左から2人目)とアイン書記局常務(右から2人目)=23日、ハノイ(松本眞志撮影)

 【ハノイ=面川誠】ベトナム訪問中の日本共産党の志位和夫委員長は23日、ハノイのベトナム共産党本部でレー・ホン・アイン同党書記局常務・政治局員と会談し、両党関係の発展や東アジアの平和のための取り組み、両国の状況と両党の活動について意見交換しました。

 志位氏は、前回2007年の訪問で確認した両党関係について、新しい高みに引き上げ、国交正常化40周年を迎えた両国友好関係を豊かにすることにも寄与したいと述べました。

 世界とアジアの平和については、核兵器廃絶に向けてのこの間の両党の協力を踏まえ、今年の原水爆禁止世界大会の宣言にも触れながら、「核兵器禁止条約」の交渉開始に向けた努力の重要性を指摘しました。

 東アジアの平和構築のために、東南アジア諸国連合(ASEAN)が進めているさまざまな枠組みによる対話と信頼醸成による重層的な安全保障の経験と教訓を、北東アジアの平和構築に生かしたいと強調。武力行使を放棄した東南アジア友好協力条約(TAC)のような条約を、北東アジア諸国間で締結することを展望していると語りました。

 アイン氏は、両党関係を「いっそうの高みに引き上げたい」とのべるとともに、世界とアジアの平和についての志位氏の主張を「支持し歓迎する」と表明。東アジア規模の平和と安定について、ASEANの取り組みをさらに発展させる重要性を強調しました。

 志位氏は、日本の情勢にかんして、都議選と参院選での日本共産党の躍進とその背景について、政治状況の特徴を説明しました。

 この中で日本国民にとっての緊急の問題として、日本共産党が、「即時原発ゼロ」の政策を掲げて原発輸出に反対していること、21世紀の新しい民主的国際経済秩序と相いれない環太平洋連携協定(TPP)への日本の参加に反対していることを、率直に述べました。

 アイン氏は最近の選挙での日本共産党の躍進に祝意を述べ、志位氏の原発とTPPに関する説明に感謝すると語りました。

 ベトナム情勢について、政治体系のドイモイ(刷新)と経済体系のドイモイを同一歩調で進めているとして、10月の国会で採決予定の改定憲法の重要性を強調。ベトナム共産党が党建設の改善と強化を進めていることを説明しました。

 志位氏はドイモイ政策にかかわる意見交換のなかで、社会主義への探求と政治体制の将来の展望について、「言論による体制批判には、言論で対応することが大切になる」との日本共産党の見解を伝えました。

 双方は、両党間の首脳レベルの交流強化、理論交流の継続を進める課題などについても話し合いました。