2012年12月15日付「しんぶん赤旗」に掲載

「比例は共産党」広げに広げて

千葉・東京・神奈川 志位委員長が訴え


 日本の命運をかけた大事な選挙で日本共産党の躍進を必ず―。投票日を2日後に控えた14日、志位和夫委員長は千葉(柏駅前)、東京(赤羽駅前)、神奈川(川崎駅前と鶴見駅前)を駆け巡って街頭演説を行いました。

 志位氏は、語りかけるように「どの党に入れたらいいか迷っている方が多いのではないでしょうか」と切りだし、2005年、09年総選挙の体験もふり返りながら、「『仏の顔も三度』といいます。『本物の政党』をどうかみきわめて、選んでください」と訴えました。

 デフレ不況からの脱却、消費税増税ストップ、即時原発ゼロ、憲法を生かした平和外交など、日本改革のビジョンを大いに語り、「比例は一票一票を争う大激戦です。『比例は日本共産党』と最後の最後まで広げに広げ、議席倍増を勝ちとらせてください」と呼びかけました。

 この中で志位氏は、デフレ不況の悪循環を断ち切るカギは国民の所得を増やすことだと指摘。この大不況のもとで消費税率10%への大増税を強行すれば、サラリーマンの家庭は丸まる1カ月分の給料が消費税に消え、中小企業は7割が価格に転嫁できずに身銭を切ることになり、倒産が続出して「経済の底が抜けてしまいます」と批判しました。

 志位氏は、公約を破って増税法を強行した民主、公約を破らせた自民・公明の「増税3兄弟」に「退場の審判をくだそう」と強調。消費税に頼らずに社会保障を充実し、財政危機を打開する責任ある道を示す日本共産党を伸ばすことこそ、消費税増税阻止の一番確かな力だと訴えると、「その通り」「がんばれ」「大賛成」の声が飛び、大きな拍手がわき起こりました。

 柏駅前(千葉県柏市)で人だかりから距離を置いて志位氏の演説を聞いていた24歳の女子学生は「大事な選挙なのでどこに投票するか迷っていて、たまたま演説が耳に入り、聞いてみました。福祉の勉強をしているので、戦争に反対して人権を守ってきたという話にとても共感しました。参考にしたい」と話しました。