2012年12月12日(水)

「沖縄の心」を国政に届ける党 ―日本共産党の勝利を

沖縄 志位委員長が訴え


 日本共産党の志位和夫委員長は11日、那覇市、福岡市であいついで街頭演説を行い、那覇市での遊説では「沖縄県民の総意―オスプレイ配備反対と普天間基地の閉鎖・撤去の願いを国会に届けることのできる日本共産党をなんとしても勝たせてください」と訴えました。

 志位氏は、今度の選挙で沖縄では「三つの大争点が浮かび上がってきました」と指摘しました。

 第一の争点は、米軍基地問題です。志位氏は、米垂直離着陸機オスプレイ配備反対の県民集会に10万人が集まったにもかかわらず配備を強行した日米両政府を厳しく批判。夜間に無灯火で離着陸し、コンクリートブロックをつり下げて飛行するなど、島中で無法な訓練を繰り返す米軍の横暴勝手な実態を告発し、「沖縄の空は県民のみなさんのものです。米軍のものではない」と声を上げると、「そうだ」の大声援が飛び、拍手がわきおこりました。

 日米安保条約を廃棄すれば、米軍基地をすべてなくす道が開かれるという展望を示し、「『日米軍事同盟なくせ』の声を沖縄から上げていきましょう」と訴えると大きな拍手がわきました。

 第二の争点は、暮らしの問題です。志位氏が告発したのは、沖縄の暮らしを痛めつける二つのマジムン(魔物)―消費税大増税と環太平洋連携協定(TPP)です。

 消費税増税で沖縄の観光業も中小企業の営業も破壊され、TPP参加でサトウキビも畜産も水産業も大打撃を受けることで、離島に人が住めなくなると、この動きを強く批判しました。

 TPPに断固反対を貫き、消費税に頼らずに経済も財政も立て直す責任ある提案―「経済提言」を具体的に示し、党躍進を呼びかけました。

 第三の争点は憲法問題です。自民、民主、維新、未来などさまざまな政党が「集団的自衛権の行使」を唱え、憲法9条を変えようというきな臭い言動がでていることに言及しました。

 本土復帰にあたっての琉球政府主席(当時)の「建議書」に明記されたように、「平和憲法への復帰」が本土復帰闘争にかけた沖縄県民の願い、原点だったとのべた志位氏。「戦争と戦争につながる一切を拒否する、たぎるような平和への思い―『沖縄の心』を体現しているのが憲法9条です。憲法9条を守れの願いを反戦・平和の党―日本共産党に託してください」と力を込めました。

 最後に、戦前の日本共産党時代、占領下の沖縄人民党時代から、さまざまな弾圧を受けながらも、反戦平和、本土復帰闘争で「県民の柱」として奮闘してきた「政党らしい政党」―日本共産党の値打ちを心を込めて訴え、聴衆は「頑張れ」の歓声と大きな拍手で応えました。