2012年12月2日(日)

原発推進・核兵器保有・最賃廃止

「維新」は特別の危険が

志位委員長批判


 日本共産党の志位和夫委員長は1日、北九州市内で開かれた党演説会で、「日本維新の会」には「特別の危険がある」として、原発推進、核兵器保有、最低賃金廃止の立場を厳しく批判しました。

 志位氏は、「維新」が2030年代までに原発から「フェードアウト」(消失)するという公約を発表しながら、直後の党首討論会(11月30日)でそのことを問われた石原慎太郎代表が、「書き直させる」と答えたことを紹介。「『フェードアウト』が『フェードアウト』し、原発推進の党であることがはっきりしました」と指摘しました。

 石原氏が核兵器保有に向けたシミュレーションを行うことを公言しており、そのことも原発推進の理由としたことをあげ、「『原発も大好き』、『核兵器も大好き』という政党に、被爆国の政治にたずさわる資格はありません」と強調しました。

 「維新」が最低賃金の廃止を公約したことについて志位氏は、「日本の最低賃金はいまでも低すぎるのに、廃止すれば奴隷的労働市場になり、底なしの賃下げが起こり、貧困が一層拡大します」と批判。「橋下徹代表代行は『既得権益を打破する』といいますが、最悪の既得権益である『アメリカ権益』『財界権益』に指一本触れられず、ひれ伏しているのが『維新の会』です。強いものにはこびへつらい、弱いものはいじめ抜く、こんな政党をはびこらせては絶対になりません」と訴え、大きな拍手に包まれました。