2012年11月16日(金)

“TPP賛成の議員・政党 総退場に”

JA全中が阻止集会 共産党・志位委員長があいさつ


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(写真)TPP交渉参加を断固阻止しようと開かれた農業関係者の緊急全国集会=15日、東京都千代田区

 野田佳彦首相が18日からカンボジアで始まる東アジアサミットで環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加を表明する動きがあるなか、全国農業協同組合中央会(JA全中)は15日、「TPP交渉参加断固阻止緊急全国集会」を東京都内で開きました。

 全国各JA代表者ら約1500人が参加し、阻止に関する決議を採択しました。決議は、総選挙において、TPPに対する各党、候補者の立場を明確にするとりくみを徹底し、断念させるまで総力をあげるとしました。

 あいさつしたJA全中の萬歳章(ばんざいあきら)会長は、2割前後の支持率の政権が将来にわたる国のあり方を変える重大な決断をするのは暴挙で絶対に認められない、と批判。総選挙では「生産者が希望をもって営農にとりくめるよう、TPP反対を明確にした候補者や政党を推薦する」と明言し、「農業者の声を代弁する候補者を一人でも多く国会に送り出すとりくみを強化しよう」と呼びかけました。

 各党代表があいさつしました。日本共産党の志位和夫委員長は、“TPPを総選挙の争点にする”との野田首相の発言にふれ、「受けて立とうではありませんか」と強調。TPPが日本の農業、経済、国民にとっていかに有害かを徹底的に明らかにしていく決意を語り、「TPP賛成・推進の議員、政党には残らず総退場してもらおうではありませんか」と呼びかけると、「そうだ!」の声と割れるような拍手がわき起こりました。

 全国集会には日本共産党から志位氏のほかに紙智子参院議員、赤嶺政賢衆院議員が参加しました。 (志位氏あいさつ)