2012年5月14日(月)

市民目線で気持ち共有の党

志位委員長迎えた演説会 壇上から初参加者

福井


JA福井会長がメッセージ

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(写真)演説会で訴え、激励にこたえる志位和夫委員長と予定候補者の各氏=13日、福井市文化会館

 原発が集中立地する福井県で13日、日本共産党の志位和夫委員長を迎えた演説会が開かれました。志位委員長は、「政治を変えたいという国民の願いにこたえるためには、アメリカいいなり・財界中心の政治を断ち切る大改革が必要です」と共産党の改革ビジョンを語り、「原発ゼロの日本」と消費税に頼らない道への展望を訴えました。北陸信越ブロックの藤野保史衆院北陸信越ブロック比例予定候補とともに力を込めました。

 北陸信越ブロックは、廃炉が決まった福島第1原発を除く日本の原発(50基)の約半数23基が集中。福井県若狭湾沿岸には、再稼働が問題になっている関西電力大飯原発をはじめ14基の原発が密集しています。

 志位委員長は、政府の原発再稼働の押し付けについて、福島原発事故の原因究明もされず、原子力に対する規制機関もなく、住民避難の防災対策もない「ないないづくしの無謀なもの」と厳しく批判しました。その上で、「再稼働を許さず、原発ゼロの政治決断をやってこそ、当面の電力需給対策も自然エネルギーへの転換に伴う地元地域経済への支援策もすすめることができる」と強調。再稼働に圧力をかける財界・大企業から献金をいっさい受け取らない日本共産党に「原発ゼロ」の思いを託してと訴えました。

 藤野予定候補は「原発ゼロと自然エネルギーの爆発的普及は、日本の未来と地域の産業・雇用に大きな可能性を開く。福井が変われば日本を変えられる」とのべ、党議席実現の決意を表明しました。

 党演説会に初めて参加し壇上からあいさつした小浜市在住の男性(36)=大工=は「3・11以降、原発について真剣に考えてきた。市民の目線で気持ちを共有してくれたのが共産党だった。国民が政治に向き合い、意思を示していれば原発事故は防げたかもしれない。共産党とともに国民の声が届く社会へ」と期待を込めました。

 JA福井県中央会の山田俊臣会長が、「TPP参加断固反対。共にがんばりましょう」とメッセージを寄せました。

 かねもと幸枝福井1区予定候補と山本まさひこ同3区予定候補が決意をのべました。

 党の演説会に初参加の小浜市の女性(71)は「絶対に再稼働してはいけない。広島と長崎に原爆を落とされた日本は原発ゼロでやってほしい」と話しました。