2012年4月8日付「しんぶん赤旗」

よこしまな政治意図

志位委員長が批判

再稼働「新基準」


 日本共産党の志位和夫委員長は7日、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働で野田政権が新たな判断基準を決めたことについて京都市内で記者団に見解を問われ、「(全原発が停止する)5月5日までにともかく再稼働させる、遅くとも、今年の夏の電力需要のピーク時にはどんなことがあっても再稼働させる、というよこしまな政治的意図が先にあり、すべてそれに従って決めたものだ」と批判しました。

 志位氏は、「安全性を科学的に吟味したものでなく、原発がゼロになる状態を一時的にでもつくって『原発ゼロ』の日本を実現してしまったら大変だという政治的思惑から決めたものだ。内容をみても、これまですでに講じた対策プラス計画を出せばよいというもので、要するに何もやらなくてもオーケーということだ」と指摘。しかも、国民の信用を失った原子力安全・保安院につくらせたものであり、「論外だ」と強調しました。

 志位氏は、「こんなやり方は、国民の不信をいっそう広げ、必ずゆきづまる。『原発ゼロ』への決断こそ必要だ」と述べました。