2011年11月3日付「しんぶん赤旗」に掲載

志位氏と国会傍聴者懇談

復興財源 TPP 普天間「移設」


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(写真)傍聴者らと懇談する志位委員長(右から2人目)と畑野(同1人目)、田村(同3人目)の各氏=1日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は1日、衆院本会議での代表質問後、1都2県から傍聴に訪れた約20人と国会内で懇談しました。

 志位氏は、代表質問で、大震災と原発事故の復興財源、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加問題、沖縄・米軍普天間基地「移設」問題という国民生活と日本の進路に関わる三つの焦点について、野田佳彦首相の姿勢をただしました。

 志位氏は、この質問に対する野田首相の答弁について「問題の中心点に対する答えがなかった」と批判しました。

 原発災害対策の財源として、志位氏が「使用済み核燃料再処理等引当金」などの「原発埋蔵金」を活用することを提案したことに対し、野田首相は答弁で「今後の検討課題」と公式に認めました。

 この答弁に触れ、志位氏は「今後しっかりと対応させる必要がある」と話しました。

 懇談では、出席者からTPPについて質問がありました。

 志位氏は、農林水産業の荒廃による被災地復興の妨げや食料自給率の低下、失業率の増加などにつながる多くの危険性を説明。「(TPPへの参加は)日本経済を壊す売国行為だ」と強調しました。

 初めて傍聴に訪れた板垣清さん(56)は「沖縄の歴史を、気持ちを込めて語っていた。さすが共産党だ」と発言。川崎市から参加した合森勝太郎さん(81)は、普天間基地「移設」反対運動との出合いなど話し「沖縄のたたかいは本当に素晴らしい」と声を震わせました。

 懇談には、田村智子参院議員と畑野君枝衆院南関東ブロック比例候補が同席しました。