2011年10月9日(日)「しんぶん赤旗」

大きな志で党勢拡大

「大運動」交流神奈川で集会 志位委員長が発言


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(写真)志位和夫委員長を迎え、県内の支部活動を交流する大集会=8日、神奈川県相模原市

 神奈川県内の日本共産党の支部・グループの活動を交流する大集会が8日、相模原市のグリーンホール相模大野・大ホールで開かれました。全党がとりくんでいる「党創立90周年をめざす党員拡大を中心とした党勢拡大大運動」の成功をめざし、志位和夫委員長を迎えて党神奈川県委員会が主催したものです。「大運動」の経験と豊かな教訓を語った11人の発言をうけて、志位委員長が発言しました。

 身を乗り出すように発言を聞いていた志位氏は、「みなさん『大運動』に楽しくとりくんでいる。仲間が増える喜びに代わるものはないですね」と感想をのべ、二つの角度から「大運動」の意義について語りました。

 一つ目は情勢からみた「大運動」の意義についてです。野田政権のもとで、「民自公対日本共産党という対決構図がわかりやすくなってきた。いよいよ日本共産党のがんばりどきの情勢です」とのべ情勢の特徴と党の役割を明らかにしました。

 7日の党首会談で野田首相に提起した「大震災・原発災害にあたっての提言(第3次)」では、財源問題で二つ―復興財源と原発対策財源―を提案したことを紹介。「無駄づかいにメスを入れ、大企業、大資産家への減税バラマキをやめれば、10年で20兆円の財源ができます。庶民増税は必要ありません」「使用済み核燃料再処理等引当金などの積立金や『原発利益共同体』の内部留保を活用して『基金』をつくり、徹底した賠償と除染に使わせましょう」とのべると、大きな拍手と「そうだ」の掛け声がおこりました。

 二つ目に、総選挙勝利と「大運動」の関係についてのべ、どうすれば定数22の南関東ブロックで2議席を獲得できるかについて明らかにしました。衆院比例代表選挙のドント方式では、南関東ブロックでは、得票率4・35%を獲得すればどんな組み合わせでも1議席、8・70%なら2議席を得ることができます。「全国の得票目標650万票・得票率10%、これに見合う神奈川の得票目標50万票を実現すれば、2議席は獲得できます」とのべました。

 さらに第25回党大会で決めた「成長・発展目標」にてらし神奈川の目標が20%の得票率、100万票であることを紹介し、「これらにふさわしい大きな志をもった党勢拡大が必要です。神奈川県党が掲げる党員1・5倍、読者1・3倍をやりきれば、実力で10%を獲得できる。やりぬこうではありませんか」と力強く訴えました。

 青年支部に所属する24歳の男性は、「志位さんの話を聞いて、ドント方式のもとで、どれだけがんばれば衆議院で何議席とれるのかはっきりして、励みになります」と話していました。