2011年3月9日付「しんぶん赤旗」東海北陸版に掲載

名古屋市議選

志位氏訴えに反響

「減税」のカラクリわかった

“痛みひどく”はっきりした

狭い保育園つめこまないで


 大激戦のまま中盤戦に突入している名古屋市議選(13日投票)。猛追している日本共産党の市議候補をなんとしても押し上げようと、志位和夫委員長が7日、市内10カ所を駆け巡り、各候補者とともに訴えました。訴えを聞いた有権者や支持者、後援会員の共感が広がっています。

■西区・女性(49)印刷業

 先日、業者の確定申告についての勉強会があって、「国保料がすごく上がった」「4万円も上がった」という人が何人もいました。そのカラクリがよくわかりました。河村市長の減税は、福祉切り捨てとセットなんですね。本当に許せない。「減税、いいんじゃないの」という人たちに、どんどん伝えていきたい。

■守山区・ティッシュ配りのバイトをしていた青年(23)

 こういう演説(政党の演説会)をちゃんと聞いたのは初めて。議会は給料(報酬)をもらいすぎだったと思うから、解散は悪くないと思う。でも、最初から自分の部下みたいな人たちを大量に送って選挙をするのは、やりすぎだと思う。

■千種区・男性(56)警備員

 河村市長と「減税日本」はブームに乗っているけど、その本質がわかった感じがします。「大ブーム」だった小泉構造改革の時とよく似ています。痛みをともなう≠ニいうより、いつまでがまんしても痛みがひどくなることがはっきりしてきました。

■昭和区・自転車で通りかかって聞いていた会社員男性(29)

 インターネットとかテレビで「議会が何をやっているのか分からない」って聞くけど、マスコミが市長の話題ばかりで、中身をほとんど取り上げてないんだから分からなくて当然だと思う。マスメディアにのせられないで自分で情報を集めて、どこに投票するか考えたい。

■天白区・3歳の双子の息子を連れて聞いていた女性(47)助産師

 河村市政の悪さが、すごくよくわかった。「減税」というけど、大企業・大金持ちのためだし、福祉切り捨てとセットだということですね。助産師として、安心して子どもを産んで育てることができるようにと本当に願っています。共産党にがんばってほしい。

■南区・32歳と27歳の2人の保育士

 河村市長がやりたいのは保育園の民営化、はっきりいって企業化です。ただでさえ狭い施設に受け入れる子どもの数だけ増やすので大変です。子どもの問題行動は増え、お母さんもイライラ。子どもたちがかわいそう。パフォーマンスが上手で人気の高い河村市長ですが、その正体をしっかり伝えていきたいです。

住環境守れの運動、演説で紹介/「思いつながった」

 南区のNさん(63)は、7日に志位委員長が商業施設イオンの近くで演説することを聞き、志位委員長あてに「至急親展」のファクスを送りました。

 そこには、イオンの進出がわかったとき、地元住民が建設予定地の土壌汚染を調査し、住環境を守れと運動してきたこと、毎週市議団全会派に訴え続けてきたことを述べ、この運動に寄り添い、交渉の先頭にたったのが日本共産党市議団と佐野たかふみ候補だったことを紹介。「住民のためにやるべきことはとことんやる、やってはならないことは絶対にしない」のが日本共産党だと訴えていました。

 志位さんは演説で紹介。Nさんたちは、「思いがつながった。なんとしても佐野さんを押し上げたい」と話しています。