2011年4月9日付「しんぶん赤旗」に掲載

命守る議席 なんとしても

志位委員長

川崎・横浜・藤沢で


 「共産党を伸ばして『命を守る自治体』をいっしょにつくろう」。日本共産党の志位和夫委員長は8日、神奈川県の川崎、横浜、藤沢の各市でこう呼びかけました。

 神奈川では「オール与党」県政のもとで、住民税は2位なのに民生費(福祉費)は40位、教育費や保育園数は47位と最下位です。防災対策でも消防車、消防士数が44位、県立高校の耐震未改修は4割と全国平均から立ち遅れています。その一方、大企業には返済無用の助成金で毎年50億円をつぎ込む逆立ちぶりです。

 志位氏は、大本からの転換を訴えるとともに、川崎駅前では、川崎市も「オール与党」市政で、この10年間で消防署の出張所を4カ所も減らしていると告発しました。川崎区では日本共産党が県立南高校などの跡地を防災公園、特別養護老人ホーム、保育所などに活用し「福祉・防災の拠点」にしようと提案していることを紹介し、ともに訴えた、しぶや圭子県議候補と宮原春夫、佐野よしあき両市議候補の勝利で、それを実現しようと呼びかけました。

 演説を聞いた二瓶佳子さん(67)は、「しぶやさんを絶対勝たせて、跡地を保育所などに活用してほしい」と期待を寄せました。

 日吉駅前(横浜市港北区)では、志位氏が両手で大山奈々子県議候補、白井まさ子市議候補の手を掲げて、「大事な税金を福祉と防災に最優先で使えという願いを2人に託してください。港北から党県議初当選という素晴らしい勝利を」と呼びかけ、大きな拍手を受けました。

 JR藤沢駅南口では、宣伝カーを囲む歩道橋に帰宅途中の人たちが次々と足を止め、志位氏が沼上つねお県議候補と必勝への支援を呼びかけると拍手と声援が起こりました。

 仕事帰りの女性(38)は、「テレビでは原発事故を『想定外』と言っていたが、国会で指摘されていたとは知りませんでした。藤沢には津波の感知器がないとか、報道されていないことを知れてよかったです」と話しました。