2011年1月15日(土)「しんぶん赤旗」

いっせい地方選勝利へ

全国都道府県委員長会議開く

市田闘争本部長が報告

志位委員長が発言


写真

(写真)全国都道府県委員長会議。報告するのは市田忠義書記局長=14日、党本部

 日本共産党は14日午後、党本部で全国都道府県委員長会議を開き、いっせい地方選挙前半戦の告示まで2カ月半と迫ったいまの局面で、勝利に何が必要かを明らかにし、やるべきことを必ずやりきる意思統一をしました。

 報告に立った市田忠義いっせい地方選挙闘争本部長・書記局長は、内外情勢の見方と党の役割に言及したなかで「民主党政権が、アメリカと財界の軍門に完全に下って、その要求の忠実な執行者となっている」こと、また「どの問題をとっても自民、公明、みんなの党などが悪政を競いあい、事実上の翼賛体制ともいうべき状況が生まれている」と指摘しました。この方向は、国民との矛盾をいっそう激しくするものであり、「これらと正面から立ち向かうことは、わが党の重大な責務」と述べました。

 活動の到達点について報告したうえで市田氏は、わが党を選択肢から除外する選挙戦の新しい様相、政党の力関係の流動化がすすむなかでの激しい選挙戦の特徴に言及。党が厳しさ、激しさを直視しながら、恐れず正面から立ち向かえば、前進を切り開ける条件があることに確信をもち、攻めに攻めて勝利をつかもうと訴えました。

 そして「勝利のために必要なこと」として、全党的には遅くとも前半戦の告示日である4月1日までに、次の三つの重点課題をやりとげることを呼びかけました。(1)全有権者を対象にした大量宣伝と、得票目標にふさわしい対話と支持拡大の目標を突破する(2)「赤旗」読者拡大で、全都道府県、地区、選挙区が前回いっせい地方選挙時を回復・突破する、全地区が毎月1人以上の新入党員を迎え、新しい党員を迎える支部を大きく広げる(3)「綱領を語り、日本の前途を語り合う大運動」「集い」を、すべての支部が作戦計画のカナメに位置づけ、後援会とともに網の目のように5回、10回と取り組むことです。

 最後に、「三つの重点課題」を正面にすえ、これからの一日一日の奮闘が勝敗を決することを肝に銘じ、活動の規模、内容、テンポの大飛躍をかちとろうと呼びかけました。

小池氏が政策説明

 会議では、小池晃政策委員長が前日に発表された「いっせい地方選挙政策アピール」について報告。17人の都道府県委員長が発言し、志位和夫委員長が、会議の提起の根本に2中総決定が太く貫かれていることについて発言しました。市田氏が討論のまとめを行いました。

 これに先立ち、日本共産党は同日午前、幹部会を開き、都道府県委員長会議への報告案について審議し、確認しました。