2010年11月28日付「しんぶん赤旗」に掲載

イハ勝利で新しい沖縄を

大激戦 知事選きょう投票

志位委員長 三たび訴え


 一票一票を争う大激戦の沖縄県知事選(28日投票)で「基地のない平和で豊かな沖縄」をめざすイハ洋一候補(前宜野湾市長)は27日、日本共産党の志位和夫委員長らとともに、那覇市内での「必勝集会」に臨み、「私の勝利で新しい沖縄のスタートにしよう」と呼びかけました。これに先立ち、志位氏、社民党の福島瑞穂党首、沖縄社大党の糸数慶子委員長とともに平和通り・那覇市場でも訴えました。(志位委員長の訴え要旨)


写真

(写真)イハ洋一県知事候補(左)必勝を訴える志位和夫委員長=27日、那覇市

 集会会場の県立博物館前交差点。シンボルカラーの黄色いジャンパー姿の人など、人垣の輪がどんどん広がりました。

 イハ候補が「私は約束します。決して県内に新基地をつくらせません。辺野古の海を埋め立てさせません。普天間基地返還という県民要求の先頭に立たせてください。日米両政府に県民の思いをしっかりぶつけ、解決します」と訴えると割れるような拍手、歓声、指笛が起こりました。

 市町村長代表として稲嶺進名護市長は、今年の同市長選、市議選で「県内移設反対」の意思が示され、「今度は県知事の番。みなさんの力でイハさんを勝たせ『沖縄の夜明け』を勝ち取りましょう」と呼びかけました。

 イハ候補応援で3度目の沖縄入りとなった志位氏は「イハさんが勝利すれば沖縄は必ず変わります」とこん身の力を込めました。

 米軍基地問題では、日米両政府にモノがいえない知事から県民の意思を堂々と主張できる知事へと大きく変わると強調。「イハさんを知事にして普天間問題を終わらせ、基地のない平和な沖縄をつくろう」と訴えると、「よし」のかけ声と拍手が起こりました。

 沖縄経済の問題で志位氏は、基地依存、本土企業頼み、カジノ誘致という間違った道から、沖縄の特性と優位性を生かした経済振興へと変わると指摘。自治体のあり方でもイハ氏なら県立病院・看護学校を守り、県政に「福祉の心」をとり戻せると強調しました。

 志位氏は、「平和を願う『沖縄の心』『福祉の心』はすべてイハさんに託してほしい。県民が一つにまとまれば歴史を動かせます。イハ洋一さんで新しい沖縄をつくろう」と呼びかけました。

 「イハ、イハ、イハ」のコールを受け集会参加者と堅く握手したイハ候補。車イスの妻と参加した男性(60)=与那原(よなばる)町=は「普天間基地の『県内移設』は許しません。最後までがんばります」と語りました。