2009年3月24日(火)「しんぶん赤旗」

全国革新懇が代表世話人会

貧困解決へ多彩に運動


 全国革新懇は二十三日、都内で代表世話人会を開き、革新懇運動を前進させるための取り組みと、急速に深化する貧困問題や年度末に向け大量解雇が懸念されている雇用問題などについて情勢討議しました。日本共産党の志位和夫委員長が出席しました。

 景気悪化の影響について「妊娠・出産などで女性が真っ先に首を切られている」「寒冷地の高齢者世帯では所得が低い世帯ほど室温も低い」など深刻な実態が報告されました。

 そのうえで、「派遣村」の取り組みが全国に広がっていることについて、「生活保護の申請など、『年越し派遣村』が切り開いた成果が地方に波及している」「相談者たちがその場で解決の道筋をつかんでいる」などの発言が相次ぎました。

 景気悪化のしわ寄せが児童や大学・高校生に及んでいることも報告され、「子どもの成長を保障するのは社会の責任だと訴えていきたい」などの決意が語られました。

 新たな労働組合の結成、あるいは既存の組合へ結集した企業・職場が百五十を超えたことについても、「歴史的意義を持つ変化。この流れを全体でサポートし実らせる必要がある」との発言がありました。

 日本共産党に対し、マスメディアの政権構想アンケートで革新懇型の統一戦線を求める声が出ていることも紹介されました。

 全国革新懇が十八日に東京・新宿駅前で行った街頭宣伝について「一時間の宣伝で十人と対話した」など反響が語られ、「全国の革新懇でもいっせいに宣伝できないか」との提案も出されました。

 雇用や暮らしを守る多彩な革新懇運動、地域・職場・青年革新懇づくり、全国革新懇ニュースの拡大を進めることが確認されました。