2010年6月30日付「しんぶん赤旗」に掲載

増税ノー、核廃絶の願いこの党へ

広島・北九州・福岡市 志位委員長訴え

比例 仁比候補

広島 大西候補

福岡 しのだ候補


 「選挙戦は、これからが勝負です」――参院選の投票日(7月11日)まで10日余りとなった29日、日本共産党の志位和夫委員長は、広島、北九州、福岡の各市を駆け巡り、仁比そうへい比例候補とともに、「日本共産党の支持の輪を広げに広げて」と支援を呼びかけました。

 志位氏は、最初の演説場所の広島市金座街に着くやいなや、自らマイクで呼び込みの訴え。「志位さん!?」と通りがかりの人たちも振り返り、人の輪がどんどんふくらみます。

 演説では大争点の消費税増税問題に加えて、5月の訪米に言及。ニューヨークで会談したNPT(核不拡散条約)再検討会議のカバクチュラン議長から会議の成功に向けた日本共産党の貢献に感謝する書簡が届いたことにふれました。会議の最終文書では、“核兵器廃絶の交渉を開始する”ことの足がかりとなる一文が盛り込まれたと報告すると大きな拍手が起こりました。

 志位氏が「これは、被爆者のみなさん、反核運動の力が合わさっての一歩前進です。ぜひ、これをもっと前進させて、みんなで『核兵器のない世界』を、この目で見ようじゃありませんか」と訴えると、「そうだ」の声があがり、アーケードの奥まで伸びた人垣から拍手が送られました。

 「前回は民主党に入れてしまった」という自営業の男性(46)=広島市=は、「大企業への優遇策や米軍への思いやりのツケを庶民に押し付けるなということなど共産党は非常に正しい」と話します。フリーターの女性(26)=同市=は、「消費税が法人税減税の穴埋めにつかわれるという実態がよくわかり勉強になりました。志位さんが訪米して対等に議論したことは民主主義の基本。政権党にもそういう態度をとってほしい」と語りました。

 大西オサム選挙区候補は「核兵器も基地もない日本の実現。被爆地・広島選出の国会議員としてこの仕事をさせてください」と表明。大平よしのぶ比例候補も紹介されました。

 仁比候補は各地で、「大もうけの大銀行が法人税を1円も払っていないのに、食うや食わずの国民に消費税の増税を押し付け、それを大企業のいっそうの減税の財源にする―こんな不公平は絶対許されない」と熱く訴え、「そうだ」の声と共感の拍手を受けました。

 北九州市の小倉駅前で訴えを聞いた門司区の女性(58)は、「生活保護を受けているので消費税は一番痛い。絶対に上げないでほしい」と日本共産党に増税反対の思いを託します。運送業の会社に勤める男性(66)は、「消費税が増税されたら貧乏人は泣かされますよ。志位さんの訴えはとてもよかったので、共産党に期待してみたい」と語っていました。

 しのだ清福岡選挙区候補は北九州・福岡の両市でマイクを握り、築城基地の拡張を阻止した住民のたたかいにふれながら、「沖縄と心一つに米軍普天間基地の無条件撤去と本土への基地被害の拡大を阻止するため全力をあげる」と訴えました。福岡市では小林解子比例候補も紹介されました。