2010年7月11日付「しんぶん赤旗」に掲載

消費増税反対の一票 共産党へ

全国心一つに 比例5議席なんとしても

東京・小池候補 猛追・大激戦 必ず押し上げを

志位委員長、こん身の訴え


 消費税増税の是非や経済政策、普天間基地問題などを争点としてたたかわれた第22回参議院選挙がきょう投票日を迎えます。選挙戦最終日の10日、日本共産党は、志位和夫委員長が千葉で支持を呼びかけたあと、都内を小池あきら選挙区候補とともに駆け巡り、「今回の選挙で、消費税増税ノーの声をあげよう。その声を日本共産党に託してください」とこん身の訴え。市田忠義書記局長は京都、兵庫、大阪で選挙区候補とともに最後の訴えに力を込めました。党支部、後援会は「投票箱のふたが閉まるまで頑張ろう」と、法定ビラ配布や、対話・支持拡大、宣伝にとフル回転しました。菅直人首相は内閣支持率の急落に焦りを強めて“増税隠し”に走り、他の党は法人税減税には口をつぐみました。参院選は、121の改選議席(選挙区73、比例代表48)に対し、計437人(選挙区251人、比例186人)が立候補しています。


 「選挙は最後まで頑張り抜いたものが勝利をつかめます。日本共産党の躍進のため、どうか最後の瞬間までご支持の輪を広げてください」――。志位和夫委員長は10日、千葉・船橋駅前で訴えた後、ただちに東京入りし、小池あきら選挙区候補とともに12カ所を駆け巡り、移動する政党カーのデッキからも含めて終日午後8時まで、支持を訴えぬきました。

足を止め

 「比例代表で日本共産党への支持を広げに広げて、必ず5議席以上を獲得させてください」「大激戦の東京選挙区は、小池さんが猛追、あと一歩です。日本国民の“宝の議席”。何がなんでも押し上げてください」

 最後まで模索する多くの有権者の心に届くよう、問いかけるように、また力の限り訴える志位氏。「大企業減税のための消費税増税に絶対反対の声をどうか日本共産党に託してください」と呼びかけると、各地で割れるような拍手が起こり、聴衆が次々と足を止めて聞き入ります。

 財源問題では、軍事費の縮減とともに史上最高に膨れ上がった米軍関係予算(3370億円)を撤廃し、「米軍にはアメリカに帰ってもらおう」と力説。さらに大企業・大資産家に応分の負担を求める点では、三大メガバンクが法人税を1円も払っていないことを告発し、「これこそ正すべき不公平税制の最たるものです」と訴えると、「そうだ!」の声が響き渡りました。

 大企業の内部留保を雇用と中小企業に還元させる「暮らし応援の経済成長戦略」を大いに訴え、「今度の選挙では心おきなく、『増税ノー』の声をあげようではありませんか」と力を込めました。

朝6時半

 この日も朝6時半から街頭に立った小池氏は「私にはやらなければならない仕事がまだまだたくさんあります。絶対に負けられません」とこん身の力で訴え。後期高齢者医療制度をすぐに廃止し、「75歳になったら『おめでとうございます』『今日から医療費の心配はありません』と言える日本を私につくらせてください」と呼びかけると、ひときわ大きな拍手が包みました。

 夕方の新宿駅では、6陣営が入り乱れ、志位氏らは東・西・南口と連続して演説。「志位さんの話が一番聞いてみたかった」という若者など通行人が次々と足を止め、拍手や歓声も起こりました。日本共産党の訴えは都内各地で「政治を変えたい」という有権者の心と響き合いました。

 「僕も沖縄への基地建設には反対。消費税増税より、米軍への『思いやり予算』を削減すべきですね」。こう声を上げたのは、中学の卒業式がイラク戦争開戦日だったという須藤雄一郎さん(23)=フリーター=です。

 「民主党と自民党の違いがみえない。どの党に入れるか迷っている」という男性(28)は、演説を聞いて思わず拍手。「大企業からちゃんと税金をとるという話にはインパクトがある」と語りました。同じく足を止めた男性会社員(24)も、「民主党になっても政治はぜんぜん変わらないじゃないですか。共産党はイメージ的に庶民の味方。今度は頑張ってほしい」と期待を込めました。