2010年6月29日付「しんぶん赤旗」に掲載

志位委員長、田村、さいとう候補に共感

「普天間」で直接米と交渉すごい

大企業減税の財源初めて知りました


 日本共産党の志位和夫委員長は28日、千葉県内3カ所で田村智子比例候補、さいとう和子選挙区候補押し上げへ遊説しました。「日本共産党を伸ばし増税勢力にストップをかけよう」の呼びかけにこたえ多くの聴衆から拍手が送られました。


千葉

 のぼりが林立するJR柏駅東口のペデストリアンデッキでは「志位委員長がお話しします」の呼びかけにデッキから宣伝カーをのぞきこむ姿も。1歳の息子を連れて通りかかった流山市の女性(28)は「子育てが大変。やっと保育所に入れたけど、私の給料は12万円で保育料が8万円。何のために預けるのか分からない。志位さんの話を聞いてみたい」と足を止めました。

客減ると思う

 飲食店で働くフリーターの男性(22)は商店街の入り口から遠巻きに演説を聞きました。投票には行ったことがないといいます。

 「消費税の話をしていたから聞いてみた。すぐに10%にしないと思っていたが、違うんですね。アルバイト先の飲食店はお客が減ると思う。消費税増税が大企業減税の財源づくりだなんて初めて知った。首切りをやった日産のゴーンさんが9億円も報酬をもらい、庶民が苦しんでいても大企業や一部の富裕層が税金をまけてもらっているのは納得できない」と話しました。

共産党伸びて

 ホテルのフロントで働く柏市の男性(30)は「志位さんの話を聞く機会がなかったので今日はラッキー。民主党の菅首相には本気で国民のために政治をやろうという姿勢が見受けられない。その点、共産党の主張ははっきりしている。志位さんが普天間基地問題でアメリカに行って交渉したことはすごい。参院選で伸びてほしい」と期待を寄せました。

 リストラされ、介護職の研修を受けている千葉市の男性(23)は帰宅途中に千葉駅前で演説を聞きました。昨年、初めての投票先に民主党を選び後悔していると語ります。

 「消費税10%は困るが、演説を聞くまでは福祉のために増税も仕方ないと思っていた。大企業減税の話は知らなかった。消費税増税を言いながら大企業減税は不公平。他の政党の演説はまだ聞いてないけど、まず共産党が投票先候補の一つになった」と模索する胸の内を明かしました。


“平和の力”はたの候補へ

神奈川

 日本共産党の、はたの君枝参院神奈川選挙区候補は28日、米空母艦載機の爆音が深刻な藤沢市、綾瀬市、大和市などを遊説し、「爆音のない基地を押し付けさせない、平和の力になっていきます」と訴えました。

 はたの候補は、厚木基地の原子力空母艦載機の部品が落下した綾瀬市の事故(1月)で、現地調査し、米側に再発防止策、飛行中止などを申し入れたことを紹介。党が米国に普天間基地の無条件撤去を求めたことにふれ、「アメリカに対して、モノが言える政治に切り替えることが、みなさんの命と安全を守る大きな力になる」と訴えました。

 日本共産党の街頭演説を初めて聞いた藤沢市の女性(43)は、「綾瀬市の事故のことは知らなかった。未来の子どもたちのために、普天間だけでなく神奈川の基地をなくしてほしい。ぜひ頑張ってほしい」と述べました。