2010年4月18日付「しんぶん赤旗」首都圏版に掲載

希望奪う政治変えよう

高学費、非正規雇用…

志位委員長、青年と交流


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青年たちと話し合う志位和夫委員長(左手前から2人目)=16日、横浜市

 日本共産党の志位和夫委員長は16日夜、横浜市の党演説会終了後、はたの君枝参院選挙区候補とともに、青年交流会に出席しました。約50人の青年が4グループに分かれ、それぞれ深刻な生活実態や悩みを伝え合いました。

 志位氏が参加したグループでは「借りている奨学金は700万円にのぼる。返済猶予をしてもらわないとやっていけない」(大学院生)、「故郷に帰って教師になりたいが、採用枠が非常に少ない」(大学4年生)、「入学したばかりだが、自分が卒業・就職するとき正社員として働けない社会になっているのではないかと不安だ」(大学1年生)、「日本は働けない人への支援が弱い。生活保護を受けているが、額が少なく困っている」(女性)などの訴えが出されました。

 志位氏は、メモを取りながら聞き入り、「奨学金の返済猶予・免除の仕組みが緊急に要ります。世界の国々のように給付型にすべきですね」「30人学級を進めれば、先生がもっと必要になってきます」などと一人ひとりに語りかけました。

 交流の最後に発言した志位氏は「学費や奨学金の問題にしても、非正規雇用など働き方の問題にしても、いま若い人が本当に追い詰められていると痛感しました。若い人の希望を奪い、つらい目にあわせている政治の責任は本当に重い」と指摘。大切なこととして(1)一歩でも二歩でも現状を改善する(2)政治の仕組みを大本から変える―という両方のたたかいの意義を強調し、「まず一人の苦しみを救うことが、政治を動かす一歩となります。いっしょにがんばりましょう」と呼びかけると、青年たちは拍手で応えました。