2010年1月26日付「しんぶん赤旗」

基地撤去、生活守る運動を

全国革新懇が代表世話人会


 全国革新懇は25日、東京都文京区内で代表世話人会を開き、情勢と革新懇運動などについて議論しました。日本共産党の志位和夫委員長が出席しました。

 沖縄県名護市長選で辺野古への新基地建設に反対する稲嶺進氏が勝利したことについて「基地のない沖縄へ、大きな成果だ」とこもごも語られました。

 この勝利に、革新懇などが沖縄で開いた基地シンポジウム(昨年12月)が大きな力になったことが報告されました。シンポに参加した70〜80人の女性たちが確信をもち、名護市長選で奮闘したことも紹介され、革新懇として、米軍普天間基地(宜野湾市)は「移設条件付き」ではなく「無条件撤去」の立場で運動をさらに強化していくことが強調されました。

 討議では、深刻な経済危機の下で国民生活を立て直していくことが切実に求められており、大きな国民的たたかいにしていくことの重要性が強調されました。1997年から2009年の間で雇用者報酬が27兆円、1割も減る一方で、大企業が内部留保をため込んでいる異常さが指摘され、過度な内部留保を社会に還元すること、非正規社員を正規へ置き換えること、中小零細企業を大企業の横暴から守り振興していくこと―などのたたかいが重要になっているとの指摘がありました。

 5月のNPT(核不拡散条約)再検討会議に向けて、核兵器廃絶署名の運動を広げていくことも強調されました。会議では、全国総会を7月24日に開くことを確認しました。