2009年12月6日(日)「しんぶん赤旗」

辺野古の海守ろう

志位委員長、テント村激励

「新基地反対 ともに」


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(写真)辺野古調査に訪れた志位和夫委員長(左)、赤嶺政賢衆院議員(その右)と辺野古新基地建設阻止の決意を固めあう「命を守る会」の嘉陽宗義さん、芳子さん=5日、沖縄県名護市

 日本共産党の志位和夫委員長は5日、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)の「移設」先として新基地建設が計画される同県名護市辺野古で、建設反対の座り込みを2000日以上続ける住民らのテント小屋を訪れ、「日米両政府が辺野古への新基地建設を断念するまでともにがんばりましょう」と激励しました。

 志位氏は、座り込みを続けるヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表らと握手を交わし、「政府は辺野古への新基地建設案を先送りしたと言われていますが、鳩山首相は記者会見で『辺野古(案)は当然生きている』としました。これからのたたかいしだい、13年間杭(くい)一本打たせなかったことはすごい力です」と強調しました。

 安次富氏は、「このきれいな海に基地をつくろうとする発想が間違っている。次の参院選挙は日本共産党や社民党が大きくなってほしい。民主党単独(政権)はやばい」と述べ、志位氏は「がんばります」と応えました。

 志位氏は、赤嶺政賢衆院議員や大西照雄ヘリ基地反対協代表委員らの案内で、きれいな砂浜が広がる「辺野古の浜」へ。新基地建設に反対する「命を守る会」のおじい、おばあの嘉陽宗義(87)、芳子(83)夫妻がつえをついてかけつけ、志位氏と固い握手を交わしました。

 志位氏は、その浜を仕切る米海兵隊キャンプ・シュワブの有刺鉄線まで行き、辺野古新基地建設計画や豊かなサンゴ礁や藻場があるきれいな海の説明を聞きました。有刺鉄線には、全国からかけつけた支援者が書いた基地ノーの願いのリボンや、手作り看板などが巻きつけられていました。

 志位氏は全国から届いたリボンのうち「日本から米軍は出ていけ」と書かれたリボンを選んで、有刺鉄線に結び付けました。