2009年10月15日(木)「しんぶん赤旗」

政治的大変動のなか建設的野党の真価発揮しよう

日本共産党第9回中央委員会総会終わる

参院選勝利へ 大志もち「特別期間」成功を


 日本共産党の第9回中央委員会総会は2日目の14日、党本部で討論を続けた後、志位和夫委員長が結語をのべ、幹部会報告と結語を全員一致で採択しました。討論では、2日間あわせて32人が発言しました。(幹部会報告全文


志位委員長が結語

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(写真)結語を述べる志位和夫委員長=14日、党本部

 志位氏は結語で総会全体の特徴について、新しい情勢のもとでの「建設的野党」としての党の役割への確信が語られるとともに、総選挙総括を踏まえて参院選挙勝利への決意がみなぎるものとなったとのべました。

 志位氏は、幹部会報告でのべた民主党政権の「行方がどうなるのか不透明」な状態は一定期間続くとのべ、この時期の対応で重要なこととして、(1)党の政治的対応については、予測や予断でものをいうのではなく、事実にもとづいて見極め対応する(2)国民要求にもとづくたたかいは、様子見に陥らず、暮らしでも平和でも大いにおこし発展させていく―という「両面の姿勢が大切だ」と強調しました。

 そのうえで、「建設的野党」の真価を発揮するための全党がとりくむ「新たな探求」「新たな発展」として、(1)どんな問題でも政府・与党よりも、より進んだ視点で「事につうじる努力」をとことん行う(2)草の根の運動との共同で政治を前に動かす(3)綱領の立場にたった根本的打開策、「事の道筋」を新鮮に打ち出す―という3点を、具体的事例をまじえて提起。国民の政治動向の大変動が生まれているなか、「『建設的野党』の真価を国民の前で発揮し、開拓者精神をもって次の選挙の勝利に結びつくような奮闘を行おう」とよびかけました。

 総選挙の総括と参院選挙勝利をめざすとりくみでは、参院選挙の政治目標と比例代表・東京選挙区の予定候補者発表が全党から大きな歓迎で迎えられ、「今度こそ勝とう」との機運がおこりつつあると指摘。総選挙の総括と教訓はすべて参院選挙のたたかいに生きるものだとのべ、幹部会報告で提起し、討論で深められた「持てる力を出し切る」「自力をつける」という二つの角度の重要性を力説しました。

 さらに、党大会にむけた「党躍進特別期間」について「これは参院選挙の勝利を展望し、その最初の関門として提案したものだ」とのべ、「特別期間」をとりくむうえでの留意点として、(1)国民要求の実現、「大運動」の推進、党勢拡大、「党生活確立の3原則」という四つの課題を総合的に推進するとともに、党勢拡大は独自追求に執念をもってとりくむ(2)「やれるだけ」でなく「やりきる」立場で知恵と力をだす(3)全党員が立ち上がるうえでの政治的指導と援助を強める(4)中間地方選挙で前進をかちとりつつ「特別期間」を成功させる―をあげました。

 志位氏は「党大会をめざす『党躍進特別期間』を全党の知恵と力を総結集し必ず成功させ、まず党大会を大きく成功させ、来年の参院選挙で勝利者となるために奮闘しよう」と訴え、結語をしめくくりました。