2009年10月27日(火)「しんぶん赤旗」

転換の具体策語られず

首相所信表明 志位委員長が会見


 日本共産党の志位和夫委員長は26日、国会内で記者会見し、鳩山由紀夫首相の所信表明演説の感想を問われ、次のように述べました。

 一、鳩山首相は“政治を変える”“歴史を変える”と繰り返したが、自公政治からの転換が求められている“要”の問題については、どう変えるのか国民の立場からの具体的方策は語られなかった。

 一、例えば、首相は働くことの尊さを話したが、いまそれを一番壊しているのが、派遣労働に代表される「使い捨て」労働の問題だ。ところが、首相の長い演説の中で派遣法の抜本改正という言葉は一言もなかった。

 一、多くの国民が緊急に廃止を求めている後期高齢者医療制度についても、新しい制度ができるまでは廃止を先送りする姿勢が述べられた。私たちはすみやかな撤廃を求めていく。

 一、“対等な日米関係”ということも語られたが、不平等の象徴は米軍基地問題だ。沖縄の普天間基地の問題をいったいどうするのか。「県内たらい回しは絶対に許さない」というのが沖縄県民の気持ちだが、首相は具体的にどうするのかの方策を語らなかった。

 一、どれも新政権として、喫緊の、熱い問題であるにもかかわらず、一番転換が求められている要の問題での答えが出ていない。私たちは、代表質問や予算委員会でそれらの点をただし、解決の方策を提起していきたい。