2009年9月30日付「しんぶん赤旗」

セメイ副市長と懇談


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(写真)ムサピルベコフ副市長(左)と懇談し、握手する志位和夫委員長=27日、カザフスタン・セメイ

 【セメイ(カザフスタン)=田川実】旧ソ連のセミパラチンスク核実験場に隣接するセメイ市を訪れた日本共産党の志位和夫委員長は27日、市役所を訪問しました。出迎えたトルシンガジ・ムサピルベコフ副市長は、「日本とセメイは共鳴しあっています。同じ苦しみを体験してきたからです。訪問を歓迎します」とのべ、核実験の住民への被害、市・政府の対策、日本などからの国際的支援の現状について詳しく説明しました。

 「アスタナでの国際会議はどうでしたか」との副市長の質問に、志位氏が「『核兵器のない世界』をめざすことを明記した宣言が採択され、とても良い成果が得られました。核兵器廃絶での協力を強めたい」とのべると、副市長は「賛成です。カザフでも、日本でも、世界のどこでも、こうした悲劇を繰り返してはなりません」と応じました。

 志位氏は、副市長との懇談後、地元テレビ局3社のインタビューに応じました。セメイ市訪問の印象を問われた志位氏は、「子どもたちに障害が拡大していることに、本当に胸が痛みました。放射能被害の研究、治療などで、両国が協力を強めることが重要だと思います」と述べました。